Nude Study

ヌードスタディです。習作の意味ですね。いつも作品作りばかりでは失敗する余裕がなくチャレンジできないものです。習作なら失敗前提なので色々なことを試せます。
僕は一発仕上げを基本にしているので油彩の習作で時間短縮できて楽しく描けます。習作に時間かけてられませんからね。
では今日の成果です。

nude_study3_2.JPG

顔描いてないじゃんなんてくだらないこと言わないでくださいね。習作ですからどこでやめようが問題ではありません。どこから描いたかどうやって描いたか覚えていません。笑 おなかの辺から描いたような。。。まぁいいでしょう。

前回記事がクラシカルな感じだったので色味のある絵を描きたくなりました。彩度を高めに設定しています。どこの色域を使うかコントロールできると幅が広がると思います。私は渋めが好きだからと言わずにたまにはよその色域にお邪魔するのも気分転換になります。

この絵は色味のあるタッチを意識して描きました。タッチを残せない人は非常に多いです。絵は塗るんじゃないんですよね。描くのです。序盤は画面のベース作りのために面を塗っていきますが最終的には描きます。色面だけで構成された絵もありますがとりあえずはタッチをしっかり残せるようになりましょう。
上の絵でハイライトなどのタッチがない状況を想像してください。けっこうぼかしているのでモアーッとした感じです。その上にメリハリのあるタッチを残すことで絵に活気が出てきます。
胸のハイライトと床の明るい塗りはナイフを使っています。レッスンでは塗りの厚さに差をつけるようにしつこく指導していますね。
緑をメインカラーにしました。壁に貼ってあるカラーチャートを見ながら混色して楽しんでいます。

人体を描くときのコツは外形にとらわれすぎないことですね。輪郭線がしっかり取れれば上手に描けるような気がしますが人体内部をどれだけ描けるかが大切です。おへそや鎖骨などランドマークになるところの位置をしっかりとらえること。これは解剖学の知識ではなく観察だけでまかなえる領域です。人体をメインにした人物画のワークショップをやろうか検討中です。

あと何かお伝えすることあったかな。筆について。
最近はフィルバートを使っています。平筆の両サイドの角が丸くなった形状ですね。背景のタッチの筆の形がそのまま残っているのでおわかりいただけると思います。平筆は少し硬い印象の絵になるのでフィルバートがしっくりきている感じです。気分で平筆も使いますが。
オイルについては調合されたペインティングオイルは使いません。リンシードオイルは滑りすぎるのでダンマル樹脂が必要になりますね。ダンマル樹脂は嫌いなので使いません。なのでリンシードオイルも使いません。スタンドオイルをメインに使っていますが本気モードになるともっといいオイルを使います。保存のことも考えるとスタンドオイルはお薦めだと思います。揮発性油はテレピンかぺトロールかで迷う人も多いのではないでしょうか。溶解性ならテレピンですが黄変のリスクがあるのではっきりした結論が出ません。僕は目的に対して臨機応変に使い分けています。

やっぱり絵って描かないとダメですね。描きながら考えて描いて確認する。能書きなしで楽しんで描いている人は素敵な絵を描きますね。

コメント


認証コード1904

コメントは管理者の承認後に表示されます。