アンダーペインティング

先週は久しぶりに海で遊んできました。ふくらはぎの筋肉痛がしばらく続きましたが落ち着きました。今日は波が少しあると思いましたが予想は大外れ。そんなときは慌てずのんびり絵を描くだけです。絵を描くときはいつもジャズを聴きながらまったり。ビル・エバンスのピアノが好きなんです。なのでピアノの弾ける女性に弱いのです。。。
最近は家でも自分の欠点克服のためにヌードを描くことが多いです。ブログのアップしていくかもしれません。

本日のお題はアンダーペインティングでしたね。油彩の基本的な描き方だと思います。デッサンをしなくなることを危惧して先生は僕に当面この描き方を推奨しました。絵を描く時間がたくさんある人はできるかもしれませんが色を使い始めるとデッサンしなくなりますよね。それを解消してくれるメソットです。茶色でデッサンしてからの彩色するアプローチです。油彩でやると乾燥に時間がかかるのでアクリル絵具を使えばすぐに色を乗せる次のステップにいけます。
アンダーペインティングが完成したらトーンの関係性を保持したまま色に変換してあげれば絵はぶれません。

nude_study2_1(underpainting)

絵を上手に描くには形やトーン、色など複雑な問題を一つずつクリアしていけばいいのですが全てを一度にやろうとするから遠回りするのです。手数が増えて完成まで時間がかかる、無駄な重ね塗りで発色が鈍るなどの弊害が出てきます。一度に全てできるの人はかなり努力した人だけに与えられるギフトです。俗に言う「ちゃっちゃか簡単に描いたように見える絵」がこれですね。

ここのセクションで絵になっていれば次のステップでは色に専念できます。透明な絵具を使っていますが要は水彩と同じ描き方です。キャンバスの白を利用して明度を表現する。僕はこの描き方でエクササイズしていけば油彩の上達はかなり時短できると思っています。このデッサンを見てわかる通り、将来的に油彩をやりたい人は木炭デッサンに重きを置いた方がいいですね。

背景や床にあるようなタッチが好きと言ってくれる生徒さん多いです。僕にとってはこれは抽象画の一種です。タッチによってできる複雑な模様を楽しみながら描いています。真似したい人もいるようなのでコツを教えます。例えば鉛筆デッサンで少し間違えたくらいで練り消しで消しているようではこういう態度にはなりません。絵具を使ったときも同じで輪郭で綺麗に塗り分けようとしているとできません。リズムに乗って絵を壊す感じです。
もう一つ。以前、記事にしたと思いますがこうした表現はスペイン時代のデッサンの修練にあります。マンチャ(染み)をいかしたデッサン。これは真っ白な紙では次に何をすべきかわからない状況を打破する方法です。なんらかのきっかけで手が動き始める。何もないところからは行動の動機が見つけにくいのです。リズムも出ません。絵はリズムがとても大切。僕は絵具がガス欠になって継ぎ足す作業が嫌いです。リズムが止まってしまうから。リズムが悪くてはかどらないことけっこうありませんか。そんなときは絵の一部でもいいので壊してあげるとまた手が走り出します。

完成はこんな感じになりました。

nude_study2_2(finishinglayer)

写真ではわかりにくいですがけっこう色々な色を置いています。白人さんはピンクっぽい肌ですがそれだけでは色温度が高すぎてしまいます。要は青がらみの色を指してあげる必要があるわけです。今回は紫系色で楽しんでみました。

僕は技法を教えない指導を心掛けています。スカンブリングやスクラッチなどはネットで見ればすぐに手に入る情報です。やり方も丁寧に説明してくれていますのでいまさら僕が同じ土俵でやる必要もないかなと思います。で、情報を得たからと言って良い絵が描けるようになるわけではないのでもっと本質的な部分での指導をしたいと考えています。

コロナが騒がしいですが生徒さんはいつも変わらず通っていただいています。自粛モードの中、無理して通ってくれたり、お休みしても会費を頂いたり、紙類の寄付してくださる会員さんもいて大変感謝しております。自分より他者に愛を捧げられる人はすごいなと尊敬します。今までの人生助けてもらってばっかりでまだまだガキだなと実感しつつ皆さんのために精進しようと再確認しました。愛をもらえると腹の底からパワーがみなぎってきますね。

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