新・体験レッスン

体験レッスンの内容を改良しました。
今まで生ものの臨場感を楽しんでもらうため本物のリンゴを使っていましたが「白いリンゴ」に変更しました。
生ものは腐りますので急なお申込みで急いで買いにいくこともありました。時期によっては置いてなかったり。焦ります。。。

リンゴは模様がありますよね。絵は最下層から見ていくことが大切です。
柄や凹凸など表面から見ていく人がいますが結果がよろしくありません。
特に細かく描写すれば上手く描けると思い込んでいる人は要注意です。

ネタバレにはなりますがどんなアプローチでリンゴを描いていくか軽くお見せします。チュラポ会員の皆さんは復習だと思ってお読みください。

ここで読んで理解するのと描くのとは雲泥の差があるのでまぁいいでしょう。
絵は理解しても描けるようにならないと意味ないですね。
描き終わった結果が全てなので。

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形を取るセクションから。リンゴだけではちょっと味気ないので箱も描いてもらいます。
パース(遠近法)について少し触れます。そんなに難しいことは言わないのでご安心を。
ここだけの話、色々な理由があって僕はあまりパースを過信していません。



箱の直線は定規で引きました。早いし、まっすぐ引ける。定規を使ってはいけないなど無駄な意地を張っているのをバカバカしく思います。描き終わったときに定規を使ったように見えなければいいのです。ここでも絵は結果が全てですね。
定規を使ってはいけないというのは初心者が剃刀のように鋭い線で形を決めにかかるのを避けるためです。これがなぜダメか?形が動かなくなるからですね。形は流動的なモノなのでカチッと決めてしまうと形を修正するときに辛くなってしまうのです。これを知っている上で定規を使えば強力な武器になります。

リンゴの形の取り方については省略します。では次のステップに。

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いよいよトーンをつけていきます。トーンとは明度。もっと簡単に言うと色をグレーにしたものです。
左のサンプルでは何を狙ってトーンをつけたでしょう?チュラポ会員の皆さんはもうおわかりですね。固有色です。固有色はカゲでもなく明るい部分でもなくその物が本来持っている色のことです。



段取りをわかってないと最初から細かいトーンをこちょこちょつけていく人が多いですが最初はよくても後半崩れていくことが多いです。
ここでのポイントはカゲをつけないことです。
中途半端なことをするから後半グレーが混乱するんです。
色をつけているだけなのでほぼベタ塗りでかまいません。細かいトーン変化もつけず、大きく画面を作っている感覚がいいでしょう。割とラフに塗っていますのでサンフラワーさんの画用紙だとホワイトドット(紙の凹凸の凹が白く残る現象のこと)がある状態です。最後の描き込みのハッチング(線でトーンをつけること。)で密度をあげながらホワイトドットを埋め、ここで塗ったベースに細かいトーン変化を与えていきます。「ハッチング」と「塗る」の言葉を使い分けていますが違いがあるからです。ハッチングをできている人は意外と少ないです。塗るのではなく線を引く。この感覚ものすごく重要なので意識してトライしてください。

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カゲだけをつけるセクションです。
前のステップでなぜカゲをつけるなと言ったのか?色を塗るときとカゲをつけるときではトーンのつけ方、線の引き方が違うからです。趣味レベルの人にはそこまで求めませんがより良いデッサンを描きたかったらその違いを与えるといいと思います。


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仕上げです。
リンゴの明部(光の当たっている明るいところ)を中心に描きこんでいきます。あとは先に書きました箱は背景などに繊細なトーン変化を与えながら線の密度を上げて重厚にしていきます。最後に練り消しで要所を明るくし光を与えたら完成です。練り消しで明るくしたら「鉛筆で微調整しながら整える」を忘れないようにしてください。



これまでのステップを並べてみます。

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auto_xmqCry.png


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ステップ毎に絵が大きく変わっていると思います。
ステップ毎にある程度の変化ないといい段取りを踏んでいるとは言えないかもしれません。
油彩、水彩では重ね塗りが多くなり汚れますし、制作時間も余計にかかってしまいます。
どうすれば段取りよく進められるかイメトレしてみてください。

サービス精神旺盛なのでけっこうお話しちゃいました。
読んだだけでは描けるようならないのでけっこうおおっぴらです。
頭ではなく腕が覚えてなんぼの世界です。

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