人物画クラス

今日は人物画クラスでした。コロナ禍で人物画クラスの定員は以前より少なく設定しています。すぐに定員締切になってしまい申し訳なく思いますがもうしばらくの辛抱です。しかし暖かい1日でした。この季節で暖かくなるのはだいたい南風が強く吹くときが多いですね。南からの湿った空気。2月ですが春を感じて前向きな気分になりました。

モデルを何で描こうかずっと考えていましたが描きたい画材が見つからず当日の直感で決めました。木炭かコンテで迷っていたのですがとりあえず木炭にしました。ちょっとやりたいことがあったので。それは後ほどわかります。

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MBM木炭紙です。ポーズはいつもの通り20分×6セットになります。これは最初の1セッション目が終わったところです。背景全てにトーンがついていますがスタート前に下塗りしておきました。木炭の有色下地はあまりやらないのですが久しぶりにこのアプローチにしました。なんであまりしないかは紙の白が完全に回復しないのと明るいモチーフが画面に大きくあるときに消して明るくするのが手間だからです。


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最初のセクションでもあまり線で形を取っていませんが今回マッスドローイングの比重を多くして形を出しました。形の取り方として線で取るのか、塊で取るのか大きく分かれます。欧米ではLine DrawingとMass Drawingという言葉を使っていますがこの意識分けはかなり大切かなと思います。今回はマッスをメインにということでしたので下塗りのベーストーンより明るいか暗い大きい形の塊を出していきます。構図はL字を意識しています。お姉さん座りのポーズなので左足が横に流れていますが入らないのでおもっきり場外させました。それにしても人物を左に寄せて描くのが怖い。いつも寄せ切れないもどかしさがあったので(あと数cm寄ってくれたら絵がもっと良くなるのにと思うときありませんか)勇気を出して左側へ。


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ひとまず1周したところです。立体感とかはあまり意識せずに描いたのですがけっこう出ているのでもういいかなという感じです。わざと目を描かないでおこと決めていました。抽象的な印象画を描きたかったので目を描くと鑑賞者がモデルの感情の何かを感じてしまいそうで。

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完成です。前のセクションでは割とカクカクとしたタッチだと思いますがかなりソフトな感じになりました。実は最後のセクションで木炭を溶剤で溶かしながら塗っています。木炭ペインティングとでもいいますか。木炭で描くと決めたものの木炭粉(木炭を粉にしたもの)を家から持ってくるのを忘れたのでなんとなく画面上で溶いたり、急いで木炭削って粉状のもので塗りました。


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わかりにくいと思いますので左ひじの右側を拡大しました。右上が薄めて塗った部分で他のところでは刷毛跡が見えますね。下の方は特濃のものを塗りました。かなりがっつり黒いです。画像は切り取ったところですがなんだかこれだけで抽象画に見えなくもない。僕はこういったところで抽象を楽しみながら描いています。


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サイン部分です。クラシカルな感じがして気に入ったので拡大してみました。ただの自己満足なので無視してかまいません。。。



普通に描くことに少し飽きていたので遊びを取り入れながら描きましたが楽しかったです。心地良い疲れでぐっすり眠れそう。。。

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