教室標準の透明水彩パレット

パレット。なんとも言えない相方ですね。あなたの色を作り出す魔法の板です。

今まで油彩で色々なパレットを試しました。シナベニアにニスを塗ったもの、まな板、大理石。。。ペーパーパレットは使い捨てで便利ですが少し味気無さも感じます。アートするときは心揺さぶるものがいいですね。最近はガラスパレットに落ち着いています。滑らかなので拭き取りも削り取るときもストレスが少ないです。筆の痛みも必要最小限で済みそうです。

教室では無料で透明水彩はお使いいただいていますが上のレベルにいきたい人は自分のパレットを持った方がいいです。貸出なので体に害がありそうなもの、混色しにくい色は使わないようにしています。次のレベルにいくにはこうしたことを理解した上で自分のパレットを作る必要があります。自分だけのパレットを持つことでモチベーションも上がるでしょう。パレットは自分だけの秘密の宝箱。筆も然り。

ご自分のパレットをほしい生徒さんには「何色を買ったらいいですか?」「一般的な12色セットを買えばいいですか?」と質者されることが多いです。僕のおススメパレットをご紹介します。

(暖色)
・カドミウムイエローレモン
※パーマネントイエローレモン
・カドミウムイエローライト
※パーマネントイエローライト
・イエローオーカー
※透明感のある絵が描きたかったら省略。
・カドミウムイエローオレンジ
※パーマネントイエローオレンジ
・ピロールレッド
※カドミウムレッドライト
・ローズマダー、またはカーマイン
・バーントシエナ 
・バーントアンバー

(中性色。暖色でも寒色でもない色)
・ビリジャン ※ビリジャン(ヒュー)
・コバルトバイオレットライト
※パーマネントバイオレット

(寒色)
・セルリアンブルー
・コバルトブルー
※コバルトブルー(ヒュー)
・ウルトラマリンディープ

※マークはあまりお金をかけたくない人用です。

見ると黄色の色が多いと思います。なぜかというと黄色はトーンの高い色。紙の白との距離が近いのです。それだけ繊細なトーンコントロールが必要になる色です。パレットである程度トーンを細分化された状態にしておけば心強いでしょう。レモンイエローとイエローライトはトーンも色味も近いですが色温度が違うので両方置いた方が無難でしょう。混色すると差が出てきます。オレンジがありませんがイエローディープはほとんどオレンジです。オレンジはかなり赤に近いので省力してもいいでしょう。これで黄色から赤までのトーンが均一になりコントロールが楽になりましたね。イエローオーカーはリスクのない色ですが透明感がイマイチ。透明水彩らしい透明水彩が描きたい人は省いてもいいかなと思います。
赤ですがカドミウムレッドを渋く感じる人もいるかもしれません。そんなときはピロールレッドをチョイスするといいです。ザ・赤って感じで強い色です。
ビリジャンは最も使われる緑だと思いますが初心者には難しい色のようです。彩度が高すぎるからですね。補色を上手に使えないと生っぽくなります。との理由から教室の貸出パレットには置かずに落ち着きのあるパーマネントグリーンNo.2にしています。
僕はビリジャンはとても重要な緑だと思います。彩度の高い緑だからこそ様々な色に変化する派生力みたいなものがあります。僕はビリジャンと同じ力を持つ緑をもう一つ使い分けています。カラーチャートを作った感じだとビリジャンより綺麗な色の変化をしました。もう常識のように緑はビリジャンみたいになっていますが自分で試してみないとわかりませんね。

ザッと絵具について書きましたが並べ方について見てみましょう。

auto-Imvcmu.jpg

前の記事にもありましたが色温度を重視した配列です。
左サイドに暖色右サイドに寒色、その間にニュートラルですね。
色温度でもトーン優先。トーンが合わないと絵になりませんからね。レモンイエローが一番明るい色なので先陣を切ってもらいましょう。そこから赤のゾーンに入ってからは彩度の順番です。
今まで茶色は綺麗な色とは別のところに置くようにしていましたが生徒さんの色感素養のためにやめました。茶色は暖色グループの最後に入れた方が色の使い方が上手くなるような気がします。

下段は白黒です。白はガラスの映り込みなどにちょっと使えるので少し出しておいてもいいかなと思います。ハイライトを入れるときは厚塗りになるのでチューブからがいいと思います。黒は黒ではないですね。ニュートラルティントです。ペインズグレーは寒色すぎて「カゲは青いものだ」と思っている人に多用されてしまうので使っていません。ニュートラルティントなら暖色、寒色のカゲ色にも振りやすいです。

色はかなり奥が深いです。デッサンができれば上手くなると思い込んでいる人は注意しましょう。素描家でいくならいいですが絵画は色を使います。最低限のデッサン力がないのではお話になりませんがそこに執着しすぎるのも問題です。何をするにもバランスが大切。

今回は何を描くにも遜色ないパレットをご紹介しましたゲストボックスはまだ空いています。描きたいモチーフやあなたの個性で色を追加しても面白いでしょう。

コメント

  • 読みました!

    花井先生

    透明水彩絵具、筆、初心者セットのご指導ありがとうございました!早くこの子達とお友達になれるよう、頑張ります!


  • Re: 読みました!

    Kakoさん

    やはり自分のパレットはいいものですね。たくさん描いて水と仲良しになってください。



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