難しいモチーフを描くときのコツ

やることが多すぎてパニック気味なKenitoです。絵のことでやりたいこと、学びたいことが多すぎて時間が足りません。絵って何するにも時間かかりますよね。焦ってやったりしても雑になってしまうし落ち着きがないと絵も楽しめません。どれだけ時間を捻出できるかが鍵ですね。

教室では僕がモチーフを生徒さんにセットしていますがたまにこれは手強そうだなと思うことがあると思います。僕は難しそうなモチーフを描くときはこう心の中でつぶやきます。「なるべく簡単に描こう。最低限何が描いてあるかわかればいい。上手く描く必要はない。」この呪文はけっこう効果があってとても気分が楽になります。絵を描く=きっちり細かいところまで描かなくてはいけないとなると自分を苦しめてしまいます。この考えの刷り込みが強い人は下手すると何も描けない心理状態になります。その根底にあるもの。絵は上手く描かなくてはいけない。「ねばならない」はネガティブな言葉。マイナスの方向に働くことが多いです。

写真を使って簡単に風景スケッチをしてみました。

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写真で見えていることを省略してシンプルに描きました。写真ではもっと草なども生えていましたし、木の葉ももう少し細かく見えていました。簡単に描くときは最低限の仕事だけでいいと思うのです。野原に小屋があって周りに木がある。野原に見えればいいですし、細かく描かなくても木に見えればオッケーです。これぐらい大きく構えれば難しいモチーフに出くわしても対処できるようになるのではないでしょうか。

○Kenitoが写実的な絵を描かない理由
根本的に感じたものを即興で絵にしたいというのがあります。制作時間がかかるほど新鮮な感情が失われていくのが嫌なんです。アラプリマで仕掛けるのもこのためです。時間をかけてじっくり描くほど物の本質に迫るという考え方を否定しているわけではありませんが僕には合わない気がします。
もう一つは老眼の問題です。画家は眼が命ですね。しかし老眼は避けては通れません。もし写実でいくとなって老眼で自分の絵が描けなくなることほど悲しいことはありません。といった長い目で見たことも考慮して写実は描かないことにしています。指導者としては写実は特殊な分野だと思うので皆さんには感情豊かに伸び伸び描いていただけたら嬉しいです。

僕は描く量が多いので木枠に張ったキャンバスに描くことを最近やめています。どんな感じで描いているか生徒さんが写真撮ってくれたのでアップします。

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一般的に売っているキャンバス地は吸収性キャンバスですね。油彩で描くときは絵具が吸収されると困ることが多いです。吸収されてしまうとキャンバス上で絵具を動かしずらいのとふき取っても完全にキャンバスの白を回復できないからです。そんな不便を感じたならジェッソの地塗りをしてあげるととても描きやすくなります。ジェッソはドライヤーですぐに乾かせますが完全乾燥するのに数日かかります。完全乾燥した方がパリッとした表面になるのでかきやすいですが習作ならすぐ描き始めてもいいでしょう。ジェッソはアクリルと同じようなものですが油絵具で作られた地塗り材も売っているのでお好みでチョイスしてください。


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描き始める前にしていることは画面サイズの決定です。木枠やキャンバスを当てて四角を鉛筆で引いてあげましょう。額装前提ではないときは好きな大きさで描いてかまいません。僕は作品としての可能性を残したいので額装を想定して構図などを考えながら描いています。作品レベルにならなかったらそのまま、作品になったときはあとから木枠に張って額装します。
絵って作品を作ろうと思っても良い絵にならなかったり、反対に作品を意識しないで伸び伸び描いた絵が良い絵になったりします。キャンバス生地だけで描いていればその辺が柔軟に対応できます。月に1、2枚程度ならこんなことしないで木枠に張られたキャンバスの方が効率がいいですね。



キャンバスはただの布です。その布をアートにするかしないかは描き手次第です。私たちは不思議なことにトライしていますね。

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