Kenitoのチャレンジ

スペイン時代に描いた油彩の絵で今日はお話します。
憧れってありますよね。強い憧れを持ち続ければいつか叶うはず。

キャンバスペーパーに油彩。F12ぐらいだったかな。

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以前の記事にも出てきましたがイタリア時代にAntonio Manciniに出会って憧れていました。彼の神秘的な作品もですがタッチが大好きで真似したくなりました。

サンプルの絵はショートストロークのタッチで色も分けています。
一般的にはスカンブリングというテクニックに見られるのかな。

スカンブリング…下の色をちょいちょい見せながら塗る技法

スカンブリングは基本的に下の層が乾いてからする技法ですが僕はアラプリマでもします。アラプリマでも2、3層はできるのでやってやれなくないです。でも一層描きだと「絵具が乗らなくなる瞬間」がやってくるのでそこまでになんとかしたいものです。

油彩には他にも色々な技法がありますがひと通りやった方がいいと思います。ただ技法を使って描くとわざとらしくていやらしい絵になってしまうので習作にしておきましょう。「この絵はスカンブリングで描いたんだー!」なんて恥ずかしいことは言えません。「必要だから結果的にそう描いたらスカンブリングだった」とか「観えたものを表現した結果がスカンブリングだった」はナチュラルにその絵に馴染みます。

最近僕は薄塗りの油彩が多いですがサンプルの絵では白絵具のチューブ半分ぐらい使ったかな。悪い描き方してないのでまだ割れてませんけど。今見ても多分割れないと思います。

これまで優美で力強い絵を目指してやってきましたがもう一つのキーワードが加わりました。
「クラシカル」
色に依存するところが多い言葉だと思いますが少し哀愁が感じられるような色使いをしたいなと思っています。

油彩はとても奥が深くて楽しい画材です。
しかし僕が上達に関して心配していることがあります。

・完成まで時間がかかる
絵は枚数勝負ですね。水彩に比べてアラプリマができない限りはスピードでは到底かないません。枚数不足になりがちです。ゆったり描けるのが油彩の良いところでもありますが。。。
そこで油彩スケッチを提案します。結果的にアラプリマですがこれやるとかなり腕力つきます。失敗したら全部拭いて次の絵を描きましょう。拭き取るのがめんどくさかったら画布を買って描くと気が楽です。木枠付きのキャンバスだと少しショックが大きいのでF6サイズなどにカットしてある画布をマスキングテープで画板に貼って描くといいです。もし上手に描けたら木枠に張ってあげましょう。そうすれば額装も可です。

ということで色々やった結果として今のKenitoがあります。
皆さんも憧れの画家さんがいたら真似事でいいのでどんどんトライしてください!

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