カテゴリ:色

色をもう少し踏み込んで

今回の記事は小難しいのでパニックになったら読まなくてもかまいません。
上手くなりたい人は読んだ方がいいと思います。

見えたままをそっくりそのまま描けたら良い絵になるのか。こういった疑問を持った時期があります。本当に美しい状況を描くのであれば答えはYesになります。ただそんなに美しい状況ってないですよね。何を描いてもどんな状況でも絵が美しくなる人は美意識が高い人。(美しい絵を描く前に最低限の腕は必要。個性という言葉に逃げてはいけません)

美しくするんです。
ご自分の美意識でその光景を美しくすることに絵の楽しさがあるような気がします。

最近ブログの更新をしていませんでしたがもっぱら色のことばかり研究していました。今も継続中。勉強すればするほどいろんな色が見えてきて楽しいです。僕は男ですが色使いが上手くなりたい。そういう男性がかっこいいと思うのです。色っぽいというか。笑
では早速いきましょう!

○色が好きな人よりデッサン力のある人の方が色作りが上手という不思議
デッサン力がある程度のレベルにいっている人は色を明度でとらえることに成功します。あとは色味と彩度の問題です。ここは理論でけっこう突破できるのでコツをつかめば色作りのストレスがなくなるようです。色が好きな人は鮮やかな色ばかりを使う傾向にあるので彩度コントロールに苦戦することがあります。これにデッサン力がなくて明度も合っていないとなると色が合わないことが多いです。

○固有色の固定観念を捨てる
色は波長の異なった光。我々は物の色ではなく、その光の色を見ています。決まりきった物の色はないのではないか。ないと思った方が色を作りやすくなりそうです。
黒髪は黒?隣りにある物の影響でその色は七変化しますね。チラッと見て描くぐらいではその変化にとても気付くことはできません。
人によって見えている色が違うのではないか。この疑問も興味深いです。色はその人の人生経験に関係があるようです。
色も他の事もそうですがよくわからないときは描くのをやめて「じっくり観察する」に尽きます。

○反射光。これは面白いです。僕は生徒さん毎にモチーフをセットしますが同じ物でも周りに置く物によってその色を変えているのに気付きました。反射光は色の付いた光が飛び交っているよう。空間にも色があるのはこのためですね。

○補色について
補色はある色を濁す(彩度を下げる)ために使うと思われますが違いますね。

・マウスカラー
ねずみ色ですね。絵においてこのマウスカラーの力は偉大です。
リッチなグレー。例えば茶色。赤が濁った色ですね。こういう言い方もありでしょう。レッドグレー。この感覚になると茶色という1色に思われがちな色もかなりの幅があることに気付きます。赤に近い茶色なのか、茶色に近い赤なのか。さらにそれを細分化すれば無数の茶色ができる。

○色温度
赤が一番熱い。青が冷たい。もう一歩踏み込んでみましょう。
白いキャンバスに青を塗る。なんとなく冷たく感じますね。赤いキャンバスに青を塗るとさらに冷たく感じます。絵は四角い枠に囲まれた中で相対的な関係を築かなくてはいけません。

○色の三角関係
整理しましょう。色の要素として固有色、光源が放つ色、反射光の三つが主軸です。色はこれらが複雑にからみあって我々の目に飛び込んできます。
郵便ポストの色は何色ですか?赤と思った人はあやしいです。
もし夕方に郵便ポストを見たらオレンジですし、ポストの隣に青い車が止まっていたら反射光の影響で赤紫になるかもしれません。

その他の例)よく晴れた赤い屋根のハイライト。
赤い屋根だから白に赤を混ぜて塗ろう。
これは色の思い込みですね。空の水色が移り込んで青味がかったハイライトになるかもしれません。

クラゲがいいです。何の先入観もなく海の中をフローしていくイメージ。
その状況に対して先入観を持たずただ観る。
日本人は生き急いでいる人が多い。急ぐことは足元のリッチさを見落としがちになります。絵に限らずなんでもそうですね。

○視覚混合
例えば空を塗るとき水色で塗りますよね。これだけだと太陽の暖かさが足りないことが多いです。そんなときは暖色のオレンジなどを所々に置いてあげましょう。空色とオレンジを混在させることによって鑑賞者の目の中で混色させる。これが視覚混合です。下地色にオレンジを塗ってから空色のプロセスがあります。重ね塗りするので幾分くすんでしまうこともあります。そんなときは同じ層の中で色を点在させる方が有効だったりします。これなら混色ではないので濁りにくいです。

○引き出しに数多くの色を持つ

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左は緑のレパートリーです。
緑は四原色の一役を担っていた重要人物ですが幅の広い色です。サンプルの中で緑だと認識できない色もあると思います。ということは自分で色を作るときもその色は出てこないことになります。
普段の生活でも様々な緑に出合えるので気にして見てくださいね!



お疲れ様でした。たくさん書いたので理解できない部分もあると思います。時間があるときにまた読み返してみてください。
絵の研究(探究)は楽しいです。好きに感じたままに描くには楽しいですが限界があるのでしっかりお勉強しないと。難しくて読むのをやめてしまったり、自分で考えることをしなくなると学べません。僕は絵の勉強が楽しいことですし自分の絵に跳ね返ってくるので次に描く絵を楽しみにしながら学んでいます。

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