美術学校のお話

スペイン時代に通っていた美術学校をご紹介します。名前はアルティウム・ペニャ。今は3代目ですが歴史のある美術学校です。日本でいう予備校に当たると思うのですが今はマドリード大学もデッサン入試がないのでその意味合いが変わってきているようです。今は美術館になっていますがマドリードには巨匠達を輩出しているサンフェルナンドアカデミーもありますので強烈なラインナップです。

通称ペニャには昔からプロアマ問わずたくさんの日本人が留学しています。今のヨーロッパを見るとクラシカルなアカデミックデッサンを教えているところが少ないので貴重な存在だと思います。全体的に抽象画をやっているところが多いです。アカデミックデッサンを学びたかったら今はアメリカですね。腕だけ上げたいならアカデミックデッサンを強くおススメします。

学校の全盛期は生徒が300人程いて、予約待ちだったと聞いたことがあります。そんな時代に行きたかったなぁ。スゴ腕がたくさんいるなんてゾクゾクしますよ。ものすごく刺激受けて得るものも多いのでしょうね。

ペニャでは名物になっているモチーフがあります。古いマネキンなのですがとても不思議な魅力を持っていてそそられます。僕も描きました。住んでいたピソ(アパート)の照明が黄色だったので写真もそうなりました。イタリアでもそうでしたが留学ではルームシェアの壁を乗り越えないといけませんね。異国に独り、けっこうハングリー精神磨けますよ。結局余計なストレスかかえると絵に支障が出るのでしばらくして独り暮らしになりました^^
留学して間もない頃に描いた絵でただただ一生懸命なだけになりました。向こうでお世話になっていた日本人画家さんにも酷評をいただいたのを懐かしく思い出します。

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学校は予備校方式なので毎日通うのが基本です。1ヶ月か2ヶ月同じモチーフが固定でセットされるのでそれを描きます。けっこう手応えのあるモチーフが多いので大変ですが楽しいです。今思うと生徒が難しいモチーフでも「こんなの描けないよー!」って言っているの聞いたことないですね。目と腕があればなんかしら描けるので難しいということにならないのでしょうね。
美術アカデミーと聞くとガチガチな感じですがそんな雰囲気はなく皆和気あいあいしています。タトゥーの入った若い女の子からおっとりしたおじいさんまでいて楽しいです。

本気で絵をやりたかったら海外に一度住んでその場の環境に身を置くことを強くおススメします。日本にも素晴らしい画家さんはいますが土俵が狭すぎると感じます。向こうの人達は飛行機ですぐお隣のアートに触れることができますが日本の国内旅行の感覚でしょうね。ネットで情報集めるのと肌で感じるのはやはり違います。終身雇用の崩壊、何年務めてもそんなに上がらない年収。なら若い人はどんどん海外に飛び立ってもいい時代かもしれません。年収テーブルがしっかりしているキャリア派なら無理して行く必要はないと思いますが。いずれにしても絵への情熱でどうなるか決まりますね。

という僕も最近年金について考えています^^ 老後にゆとりを持って過ごせる方法ってなかなかないですね。八方ふさがりのような気もします。掛け金に対してリターンが少ないものばかりで難しいです。いや、くまなく考えれば何か良い策が見つかるはず。絵の先生は定年がないですね。目と腕が動けば指導はできる!笑
おじいちゃん先生もなかなか渋くてかっこいいですね。熟年の技と積み上げられた知識。年の功ってものに憧れます。絵に限らず匠の技はかっこいいです。人生賭けてきたその技術にうっとりです。僕もそういうおじいさんになりたい。ひと筆で決めてしまう腕がほしいです。

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