さくら

展覧会の出展作品紹介の続きです。今日はさくらさんです。
皆さんご存知僕の愛犬です。ちょっと太っていますがそこがまたかわいい。
額縁のえこひいきでご来場の皆さんには愛犬だとわかってしまったようです。非売品だし。
さくらは絶対に渡しません^^
ではさくらさんに登場してもらいましょう!

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クラシカルな絵にしたかったのでそういう色調で描きました。
ソファも我が家の物です。刺繍が入っていますがざっくりなタッチで省略しています。
一番裏の壁も本当は一般的な家庭の壁紙ですが石の壁的な雰囲気にしました。
最初に暗めの色を塗り、その上に壁の色を塗っています。
所々下地が見え隠れしていると思いますがスカンブリングの応用ですね。

座面部分の赤茶はドライブラシで地の白を透かしながら塗っています。塗っているというより擦り込んでいる感じです。

背もたれ部分の緑も白は使わず地の白を軽く透かせて立体感を出しました。布感を出すために白を局所的に使って塗ってもいいかもしれませんがまぁまぁ。

ソファの木の部分はハイライトが決めてですね。西洋絵画に度々登場するソファの木のハイライト。サラッとしたタッチでニスの光沢を表現。かっこ良くて憧れます。
真似してみました。笑
基本的に僕はコピーの集合体です。自分がいいと思ったものをトライして吸収できるまで練習する。その繰り返しで今があります。
この絵のハイライトは2層式です。ハイライトをワンタッチで決めるとかっこいいと思われがちですが僕はよく2タッチで決めにかかります。
ブログで散々書いていますがハイライトにも点のようなもの、すべって長細いものなどあります。この辺は臨機応変に対応しなければいけません。
絵のハイライトではワンタッチ目でかすれを利用して大きめに一度塗り、パレットで絵具を筆に盛ってからハイライトの本当に白いところだけを塗っています。

ここまで主役のさくらさんの塗り方は説明していません。
主役からがっつり描きにいく人が多いですが画面全体を作るのが優先です。

犬や猫を描くときに必ず受ける質問。
「毛はどうやって描けばいいんですか?」

僕は毛を1本1本描く細密画はしません。ただの作業、時間の無駄、そこに美を感じないとの理由からです。時間と忍耐力がある人は細かく描いてもいいと思います。素人さんからは称賛されるので頑張りましょう。
僕は大きなタッチで毛を表現できる方が才覚を感じるのでそちらを目指しています。

さくらさんのカゲ色は赤茶をベースにしています。
マルチーズの肌はピンクですし布の赤を意識した色です。
上からのライティングなので顔は白に近い明るい色を使って胴体部分はそれより低いトーンで塗っています。
光の絶対ルール。
光源から離れるほどトーンは下がる。

毛を描こうとすると最初から毛を意識したタッチを置く人が多いですが最初はベタ塗りです。毛の質感表現より体の立体感を作るのが始めにやる仕事だからです。立体感が出て、その上に毛という質感がある、という考え方の方が塗りやすいです。基本的になんでも質感はあと!
油彩のコツ。
今塗ろうとしている下の層の仕事はきっちり仕上がっているか。
見ている下の層を見ることがとても大切です。
油彩は下から上、暗めのところから明るいところを塗っていくからです。下の層が不安定だと上の層も。。。ですね。

毛に関してはあと輪郭ですね。ふわふわした輪郭にするのが難しいのかな。
ぼかし筆を使うといいです。あと心理的にきっちりしていない輪郭で形を出すことに抵抗があるのかもしれません。木炭デッサンしましょう。鉛筆デッサンではこういう技術(ほとんど心理的なもんだと思いますが)を身に付けにくいです。
要は輪郭を壊すコツをつかめればこっちのものです。最初から壊れた輪郭では絵になりませんから最初はしっかり描きます。そのあとに壊すのです。「せっかく描いたのに。。。」とかやってると次のステージにいけません。壊し方わからなかったら僕が壊しますので言ってくださいね。笑

絵に描き方はありません。観えたモノを描くだけです。それを表現するための技術は日々の修練。以上です。

休みの日はさくらさんを抱っこしてばっかりです。
疲れた僕をいつも癒してくれます。

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