輪郭線の処理について

輪郭線という言葉が嫌いなのでエッジと置き換えてお話します。
エッジは端(はし)の意味ですね。物の端です。

デッサン、絵画では形とトーンが大切ですがエッジの処理について重要だと思われていないことが多いです。エッジについて書かれた本や情報がないので手薄になるのではと思っています。

プロの絵ははっきりしている印象がありますが「私の絵はなんかぼやけて見える」ということはないですか。トーンの問題ももちろんありますがエッジの強弱について見直してみましょう。

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エッジの強弱について鉛筆でサンプルを作りました。
左がハードエッジです。ハードエッジとはくっきりはっきりです。
一度輪郭線をしっかり引いてから右斜めにトーンをつけています。
右がソフトエッジでエッジがぼやけて見えますね。



右のソフトエッジに関してもう少し深くいきます。
このサンプルでは鉛筆の芯の腹でトーンをつけています。
その証拠にホワイトドット言われる画用紙の凹部が白く残っていますね。
基本的にこのトーンの付け方はダメです。左のハードエッジでは紙の凹部まで食った線でトーンを付けています。これが基本です。
デッサンはモノクロの塗り絵ではありません。線をしっかり引きましょう。

○「強い線を引くのが怖い」
強い線が引けないのは心理的なものです。
皆さん字を描くとき線がとぎれとぎれになるような弱い線ではないですよね。だから誰でもできることなのです。
よくある誤解の例。

・消せなくなるのが怖い、または濃く塗り過ぎて練り消しを使うと汚くなるのではないか
ビギナーは紙が汚れても気にする必要はありません。コギレイナ絵を描くより伸び伸び線を引きましょう。枚数をこなせばこの問題は勝手に忘却されます。

・優しく描かないときれいな絵にならない
しっかり線を引いた方がきれいな絵になります。これは紙に圧力(筆圧)をかけた線の方が鉛筆のグレーの発色がいいからです。

このハードエッジとソフトエッジの使い分けは日本の文化的背景にも起因しているような気がします。曖昧を良しとする、もしくはYesNoはっきりすること毛嫌いするとか。
ハードエッジとソフトエッジの違いについてのことを書いていますがだいたいできていないのはハードエッジの方です。

「この絵好きですか?」と聞かれて好きか嫌いかの2択で答えられますか。
わからない、もしくは好きか嫌いかの間のようなコメントをするのが一番よくないと思います。作家さんの前ではっきり言う必要はありませんが自分の意思を持つことは自分らしい絵を描くことにおいてとても大切です。

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続いて油彩のサンプルです。
左がハードエッジで右がソフトエッジです。
ソフトエッジにするときはファン筆がいいです。ファン筆がわからなかったらググッてください。


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最後に水彩のサンプルです。
左がハードエッジで右がソフトエッジです。
水彩のにじみに意識がいく人が多いですがこのにじみをエッジに有効活用してあげましょう。



エッジの強弱についてはある程度の法則がありますがしっかり学ぶにはデッサンをしないと理解できません。
絵は80歳になっても描けます。2、3年デッサンに没頭してもあとの絵画ライフを考えれば短い期間です。
早く基本的な問題を解決して伸び伸び描いた方が長い目で見れば絵を楽しめると思います。

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