ガラスを紐解く!

前回ステンレスの内容だったので今回はガラスについて見ていきましょう。
細かいことに触れる前にまずは次のことをよく理解してください。
ガラスのモチーフは光が透過するので石膏像など他のモチーフと大きな違いがあります。
要はいつもトーン変化の理論が通用しなくなるということです。
石膏デッサンに慣れきってしまうと融通が利かなくなりガラスが描きにくい心理状況になります。
「理論が通用しなくなる」は観えたまま描く割合が強くなりますね。
以下、色付きではない透明なガラスの物を描くコツを項目毎に説明していきます。

○輪郭線
ガラスは本来透明なので物の外形を均一な線で描くとガラスの質感が出ません。描き始めで形を取るときには輪郭線を引きますがそのあとトーンをつける過程で消したり残したりします。ガラスの輪郭線は消えることもあるのでそれをしっかり受け入れて描きましょう。

○映り込み
ガラスは本来透明ですが周りの映り込みによって明るくなり形が見えています。またガラス内部の濃くなっている部分でも外形を認識します。

○ハイライト
ガラスはハイライトが強いことが特徴です。他の部分よりはっきり明るくすることでガラスらしさがグッとあがります。ハイライトの効きが悪いときはベーストーンの塗りが甘いのが原因です。ハイライト部分は不透明なので後ろにある物が透けて見えません。かなり重要なので覚えておきましょう。

○背景が透けて見える
ガラスは後ろの物が透けて見えます。ガラスのツルツル度によって鮮明に見えたり曇って見えたりします。また透けて見える物は屈折、歪んで見えるのでその様子を注意深く観察してください。

○投影されたカゲ
石膏像は光を遮断するので床に落ちるカゲは割と濃くなります。ガラスは光が物を貫いてカゲ自体を照らすので明るくなります。しかしコップの濃い部分などはそのまま濃いカゲが落ちます。
※色付きのガラスの場合は物の色がそのままカゲ色に入ってきます。ステンドグラスをイメージするとわかりやすいと思います。
※ちなみにガラスの中のシャドウはあまり見えません。これは透過した光がシャドウを明るくするので石膏像のようにはっきりとトーンは下がりません。

参考に写真を一枚置いておきます。上記のことを気にしながら見てください。
今まで気付かなかったことが見えてくると思います。

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