線を引くということ

最近は「初めての風景画教室」という本の模写をしていました。かなり昔に買った本ですがサラッと呼んでしまってありました。なんとなく風景画のいい情報ないかな~と読み返していたのですが著者の鉛筆が素敵だったので模写したくなりました。皆さん模写はしていますか。過去の巨匠に限らず、現代の画家さんでも気になる絵があったら模写してみましょう。ただ見るのと模写するのでは雲泥の差があります。描き方がわからなくてもとりあえず模写してみるのもいいかもしれません。
風景になると水彩か油彩で描く人が多いですよね。鉛筆の風景画って盲点になりやすいですが描いてみると楽しいですよ。とその前に鉛筆で風景を描くのは難しい。塗りならある程度描けるが鉛筆だと難しい。なんでだろうって考えてみたら線の質なんじゃないかなと推測しました。静物デッサンで使う線は風景画に比べると線の種類が少ないような。多種多様な線のバリエーションが必要になりそうです。以下、模写した風景画デッサンです。

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この本は山や海などカテゴリー分けされている本で気になることを学びやすいです。とりあえず木から描いてみようかなと思いました。葉って描くの困りますよね。時間かけてカリカリ描くのもいいですがある程度の具象で済ませたいならそれっぽく見えるタッチの線を手に入れたいところです。

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左は幹と根です。僕は割とロングストロークの線を使うことが多いのですが著者はショートストロークがメインでした。僕にはないところでとても参考になりました。描いてやっと「なるほど」と納得できることがたくさんあります。右は山の中の家ですか。距離が遠くなると木の描き方も変わりますね。

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左上は岩をシンプル化したものです。基礎デッサンができていれば問題ないところですね。

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タッチのサンプル集です。鉛筆デッサンは塗るように線を引く人がとにかく多い。ケント紙などサラサラの紙を除いて「しっかり線を引いてグレーをつける」のが基本です。静物デッサンでは面を意識した線になりますが風景では質感を含んだ線が効果的なようです。

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左は木のエクササイズです。幹から枝の流れに何か抽象的なラインを感じます。不規則な動きに生すらも。右はトーンマッピングのサンプルだったと思いますが全て縦のショートストロークの線で描きました。

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水面のお勉強に入りました。水面の構成はハイライト、水の色、映り込みの3本柱になることは知っていましたが実体験で試さないとダメですね。著者は練り消しでのリフトアウトをあまりしないようです。僕はけっこうする方ですがそれがひっかかっていた感じです。透明水彩と同じ感覚で白を残しながら線を引く方がいいときが多い印象です。あと硬めの鉛筆でしっかり線を引くとなかなか消えないんですよね。それを防ぐにも塗り残しを使った描き方はいいと思います。ちなみに今回の模写ではほとんど消し具は使っていません。5Hぐらいの鉛筆で形を取るので大して絵のダメージにならず、トーンを乗せると間違えた線もスッと消えてくれます。

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これは模写じゃないです。何か変化があったかなと確認で描いてみました。かなり収穫があったので模写してよかったです。調子いいのでもう少し続けたいと思います。

使った画用紙はA4サイズです。一般的なプリンタ用紙なので手軽な大きさですね。上手くなりたいと思って気合い入れて四つ切りサイズなどで描こうとすると反対に構えてしまうことがあります。疲れそうだなと思って描くことを躊躇してしまったり、今日は時間があまりないからやめとこうとなります。A4サイズなら本当に隙間時間にサラッと描くには丁度いいですね。絵は枚数です。スモールスケッチでも1枚に換算されます。がっちり大きめの紙に時間かけてデッサンするのとスモールスケッチを山ほど描くのではどちらが上達が早いのか。ビギナーは間違いなく後者です。ビギナーはとにかく学ぶ機会をたくさん持つことが大切です。いろんな絵を描いて情報を自分に詰め込む。描き方がわからないのは描いてないからという部分も大きいような。ただ経験さえ積めば自然にできるようになることを頭で解決しようとして無駄な時間を使ったり。
僕も悩んでわからないときは無我夢中で描きます。もう教えてくれる人はいないので。おかしな話ですが生徒さんから上手くなっていますねと言われます。絵に限らず、イラストでも有名になりたい、売れたいと思っている人は自己解決能力は必須ですね。悩んで自分で解決する能力。これは一生続くのでけっこうハードな道になりそうです楽しみが絶えないです。

大切な先生がいたのを忘れていました。紙とキャンバスですね。愚直なまでに正直に間違っているところを教えてくれる素晴らしい先生です。

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