謹賀新年
明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願いします。
元旦からだいぶ経ってしまいました。今年のお正月は何もしないと決めていたので久しぶりにダラダラ過ごしました。いつもは仕事したり絵を描いたりで終わってしまうのですが意識的に何もしないお正月。少し自分の中で飽和しているところもありまして敢えて絵を描かない期間を作りたいのもありました。期間が空くと絵を描かなくなってしまうのをよく聞きますが僕は逆で期間が空くと描きたくなってくるタイプです。
スペインのマドリードで50年振りに雪が降りました。最低気温もマイナス9度になる日もあるようです。どうも地球がおかしいですね。
教室では年賀状を送らないので簡単ですがご挨拶の年賀状を作りました。
丑年ですね。株の世界では「牛はつまずく」の相場格言があるそうです。株に限らず人生つまずくことが多いものですよね。つまずいても踏ん張ってこらえる、つまずいて転んでも立ち上がって前を向く。つまずかないように生きるのもいいですがやっぱりスリルがないとなかなか楽しい事にも出合えません。
ちなみにこの年賀状は葦ペンとインクで描きました。
なんとなく鉛筆でも描いてみたくなりました。
お正月はダラダラ過ごしたと先ほど書きました今の自分に一番何が足りていないのか考えていました。いくつか浮かんだのですがそのうちの一つがデッサンです。まだ絵を描こうとしている自分がいてこれが邪心になって以前から絵にゴミがある感じがしていました。絵を描くのが絵なのに絵を描かないって変な感覚ですね。わかる人にはわかるかな。もっとモチーフを印象でとらえる方がいいのかなと。たとえそれが何を描いているか他人にはわからなくても。デッサンをしながらじっくり自分と向き合う時間はとても大切ですね。自分の美意識がどんなものなのか。自分が表現したい美とは何なのか。
モヤッとした年始になっている方が多いようですが皆さん今年の目標は決まりましたか。今は上手くいかない世の中ですができる範囲の中でできるだけ楽しく。
当教室では通信講座も開講しています。去年の休業要請が終わってからスタートしましたがけっこう手応えを感じています。最初は少し不安もありましたが受講者様から評価をいただき自信になっています。紙媒体の通信講座は時代遅れに感じますがやはり描いた絵に対して直接アドバイスできるのは成果が大きいと実感しました。指導って何かきっかけになることがないと教えるネタが出てこないんですよね。描かれた絵を見ることで「余談=本筋の指導以外のプラスアルファ」みたいなこともお伝えできるようになります。是非、通信講座をお試しください。
描き方がわからない人へのアドバイス。全ての状況、モチーフに対応する描き方はありません。描き方がわからないの心理的背景としては上手く描かなければいけない、絵がグチャグチャになるのが嫌だ。すっきりとフィニッシュまでいきたい。こんなところでしょうか。絵の上達は上手く描けなかったところを描けるようにする努力の繰り返しだと思っています。これは才能とは関係ないことですね。何も知識がないところから描いて上手くできなかったことを修正する。子供は何も考えずに描きますが絵を描けています。描き方がわからないからといって手が動かないのが一番まずい。まずはとりあえず描いて自分ができていないことをあらわにしてあげましょう。何ができていないか明確にしてそこを狙い撃ちです。
決まりきった描き方を教えるのがあまり好きではないのは柔軟性がなくなるからです。型がなければ自由に伸び伸び描ける。無に近い状態になればそれだけ個性が出てくる。難しい指導になりますがこういった姿勢が理想です。(型にはめて上達させた方が楽ですが)
次の日曜は人物画クラスです。画材を何にしようか考え中。久しぶりの人物なので楽しみです。
それにしても年始から冷えますね。コロナ禍で体調崩すと厄介なので充分用心して過ごしましょう。