Kenitoデモ2
前回記事の続きになります。
形を取って下塗りをして本塗りに入ったところです。序盤からあまり描き込まないような指導をしていますが僕は焦点から描いていくことが多いです。焦点から描いた方が全体のバランスが見やすくなりますし、精神的に優位なまま作業を進めることができます。
下塗りで画面全体に色を置いたのはオレンジが綺麗な色に見えるための布石でもありました。
シャドウなどにも手を加えていきますので筆は数本持ちながらリズミカルに塗っていきます。
オレンジがある程度描けたらその流れで隣接したものを描いていきます。右に流れてもいいのですがなんとなくバナナの方にいきました。黄色はオレンジに近い色なので筆を軽く洗えばそのままその筆が使えるので時短にもなります。
布の白を少し加えたらリンゴに戻り、そのまま右の方に流れていきました。時間がなくなってしまったので少し塗って終わりです。
とりあえずワークショップではここまでとなります。レクチャーもありましたので制作時間は正味1時間半ぐらいでしょうか。最初から完成を目指していませんでしたが描き始めからの流れは参加された方にご理解頂けたかと思います。
作業スペースはこんな感じです。繊細な色の塗り分けをしなかったのでパレットも割ときれいなままです。
人に見られて描くのはやはり疲れますね。ワークショップが終わってご飯を食べて少し休憩。。。
絵具が余っていたので1時間程度手を加えてのんびり過ごしました。
こんな感じで完成とします。
このデモは大変ご好評いただきました。生徒さんの絵に手を入れるのが嫌いなので指導でもどかしさを感じることもありますがデモはイチから説明できるのでいいですね。
描いているのをお見せするだけでお金を頂く器ではまだないと思っていましたがとても参考になったとのご意見をいただいてやってよかったです。上手くできるかわからないこと、不安なことにチャレンジすると絵に限らず自信がつきますね。やりたくなかったらデモなんかやる必要はないとも思いますが人の役に立てるのは気持ちがいいです。
また違った角度から、アプローチを変えたりモチーフを変えたりしながらデモをお見せできればと思います。
ご清聴ありがとうございました。