Kenitoデモ1

緊急事態宣言以降、ワークショップは開催していませんでしたが13日の日曜日に再開しました。緊急事態宣言前に予定していたKenitoデモですがやっと開催できた感じです。簡単な静物を組んで油彩のデモンストレーションをお見せしました。今回は会員さま限定の企画でしたが終始なごやかな雰囲気のまま進み、緊張はするものの楽しく描かせていただきました。

デモンストレーションと言っても初心者対象なので油彩の画材についてのレクチャーから入りました。キャンバスや絵具についてのノウハウを解説しましたがけっこう大事なところですね。伸び伸び好きに描くのはいいのですが必要最小限おさえておかないといけないところもあります。

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デモで描くモチーフセットです。調子の良さそうな果物さんたちをスーパーで物色してきました。ワンセッションで描ける量ではありませんが色々な状況をどんな風に描くのかお見せできるかなと思いました。バナナを単体で描いても面白くないですし、どのように画面を作るかの方が大切ですよね。


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画用液の解説です。市販されているペインティングオイルでもかまいませんがもう少しオリジナル、画用液を使いこなしたい人は自分で調合しましょう。教室ではベースになるオイルとしてスタンドオイルをお薦めしています。スタンドオイルはひと手間加えたかなりドロッとしたオイルですが絵の保存のことも考えるととても優れていると思います。


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今回使うパレットのご紹介です。使った絵具は参加してくれた会員さんに失礼なので割愛します^^
絵具は団子のようではなくご覧のように細長く出すことが多いです。こうやって絵具を出すと絵具を取るときに汚れないんですよね。特に白。


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黄色について解説しました。例えば画面右側にあるカドミウムイエローはオレンジに近い色です。もう少し純粋なイエローがほしい。候補に挙がるのはレモンイエロー、イエローペール、イエローライト辺りでしょうか。要は白を加えていない明るいイエローがほしいわけです。


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簡単なレクチャーを終え、いざデモンストレーションに入りました。あと何回やれば緊張しないでできるようになるのでしょう。。。
最近ちょっと大人になったKenitoは上手く描くことにあまり興味がなく、下手でも皆さんにより有意義な情報を与えることにフォーカスしています。その方が大事かなと。


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無難に茶色で形を取っています。久しぶりに茶色でこんなアプローチをしたので変な感じです。茶色で輪郭を取ってから塗るのが基本だと世間が言っているのでやりましたが僕はあまりやらないかな。その理由もレクチャーで解説しています。


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透明色をメインにウォッシュから入りました。最初から厚塗りはしません。この時点でもう濃いところは強気で色を置いています。
言い忘れていましたが使用したキャンバスはF25を写真のように縦にして描きました。古くて傷んだキャンバスなので使っちゃえって感じです。キャンバスは古くなると地塗りがパサパサ剥がれたり、裏にカビが出たり、タックス(キャンバスを張る釘)が錆びたりしてきますよね。デモは作品作りではないので終わったらキャンバスを張りかえればオッケーです。


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序盤は軽い塗りでシャドウっぽいところを塗っていく感じですね。これも今回はそうしただけで気分や描くモチーフによって普段はアプローチを変えています。いつもの描き方でいくのか、指導のために基本に沿った描き方をした方がいいのか迷いながらの序盤となりました。


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第1段階終了です。基本的にハイライト以外は何かしらのトーンがつきますよね。ハイライトの利きをよくするためにもキャンバスの白は塗りつぶした方がいいです。


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ナイフのレクチャーをしました。今回のデモでは12号程度のサイズで描きましたが使ったナイフの大きさはこんな感じです。僕はしなりの強さがしっくりくるのでターレンスさんにお世話になっています。


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今回の記事はここまでとしますが下塗りが終わって焦点から描き始めた段階です。時間の関係でかなりざっくりとした絵になりますが手順メインでご理解頂ければと思います。



次回の記事でワークショップが完結します。
どうなることやら。。。

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