グレーズ

展覧会が終わるとなんとなく絵は休憩となりそうですが僕は引き続きコツコツやっています。先日、お見せしたアンダーペインティングのサンプルですがその後をご紹介します。久しぶりに少し汚れたような絵を描きたくなりました。僕は基本的にグレーズは色が渋くなる印象があるのでしませんが今回はこの技法をご参考までに。油彩は水彩と違って色が濁っても通ってしまう画材、濁っていても割と綺麗に見える不思議な画材ですね。前に見たサンプルの一つ前のステップから手順を載せていきます。

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鉛筆でうすーく大きな物の形だけアタリを取って塗り始めました。けっこう濁った色で塗っていますが薄塗りなので大丈夫です。よほど汚れてしまったら拭き取ればいいだけです。もう勝負所のトーンの低いところは黒に近い色で塗っています。混色で作った黒なので混ざってもそんなに汚れません。


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前お見せしたサンプルです。白いところ、明るいところだけ空けるように気を付けながら塗っています。デッサンでもそうですがこういったところがなくなってしまうと描いていて苦しくなってくるんですよね。


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ちょっと外からの青い光が写真に入ってしまって見にくくなっています。仕事としては固有色を割とフラットに塗りました。このセクションから塗りが少し強くなっていきます。先ほどまでのセクションでは汚れた感じの色で塗っていましたがしっかり塗れば綺麗な色は問題なく出せます。


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完成です。曇天の日なのでグレーズでわざと色の鮮やかさを抑えました。グレーズとは薄い透明色を乾いた上から重ねる技法ですね。同系色で重ねることもありますが色に少し変化を持たせると効果的です。構図的には空を少し入れたのが工夫です。背景が全て山だと重たくなりそうですね。絵は抜けるところがないと。

色の出し方はパレット上の混色だけではありません。ここでもやはり透明水彩での慣れが役に立ちそうですね。たくさん試して色を実際に体感してみてください。

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