教室再開します!

お待たせしました。教室を再開します。
突然の休業から約2ヶ月でしたが皆さんいかがお過ごしでしたか。
僕は前から自粛のような生活だったので(湘南の駐車場が全て閉鎖になるのは誤算でしたが)そこまでストレスのない毎日でした。

教室のない生活どうでしたか。皆さん教室に来たがっているようでしたのでさみしく思っていてくれたなら嬉しいです。生徒さんへの信頼があるので数ヶ月休んだくらいで教室を、絵をやめてしまうことはないと思っています。

6月から海が解禁されたので早速行ってきました。やっぱりいいですね。
綺麗な空気を吸って思いっきり体を動かすのが人間らしい。オンラインもいいですが人間ですから五感を使って生きないと生きてる気がしませんね。絵もそう。五感を使って伸び伸び感じたものを描く。頭でっかちに上手い絵だけを描こうとしているだけではダメですよ。

休業、または自粛で考えさせれる時間ができましたね。普段はダラダラ、もしくは突っ走りすぎて客観的に自分の人生を見直す時間を持てないものですが良い機会になった人も多いのでは。本当は自分は何がしたいのか、どんな人生を送りたいのか。

久しぶりのブログなので少し絵の話もしましょうか。
自粛中は通信教育の作成で大半の時間を使いましたのであまり描けませんでしたが参考までに。まぁ自分の絵に疑問ばかりでそれらを解決しないと心地良く描ける気がしないのでまた研究の始まりです。
下塗りしたSMサイズの板に描きました。モノクロ写真から描いたので色は全て僕の創造です。

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ファーストウォッシュのセクション。塗る前に鉛筆で軽くアタリだけ取っています。最近めんどくさいので塗る前に形をきっちり取っていません。なのでこの段階ではユルユルです。塗りながらどうにかなるなら時短で下描きはカットです。どうせ色塗ると形の狂いに気付いて修正に入るので。。。
首周辺とおしりが焦点になるのでそこだけ集中力をグッと上げています。
生徒さんからよくされる質問。
描き始め水彩みたいなウォッシュをするのはなぜですか。
崇拝する御爺様がやるからですよ。ただ真似しているだけでなく、僕なりの考えがあります。まずはキャンバスの白を早くなくすこと。これによりハイライト、もしくは白いモチーフが映える。次に中間トーンからスタートできる。これは有色下地デッサンの考え方からですが中間トーンからの方がトーンコントロールしやすい。ハイにもローにも振りやすくなります。最後は画面全体の色調を決めるためです。油彩は薄く塗っても強い画材なので完成まで影響しますね。
暖色と寒色。色の名手がこれ以外の色はゴミ箱行きと言っていました。暖かい光に対して冷たいカゲ色。冷たい光に対して暖かいカゲ色。教室のライトは暖色なので明部は暖色がかる。例えば外で描くときは明部は空のスカイライトなのか、太陽光優先の暖色なのかで大きく分かれますね。描く時間帯や天気にも影響されます。明部の色温度に対してカゲ色の色温度も調節してあげる。
サンプルでは夕方ちょっと前をイメージして描きました。

auto-9bCxnE.JPG

完成です。アラプリマなので一発仕上げです。
タッチがけっこう激しく残っていますが真似したい人が多いようですね。誰に教わったでもなく、こういうタッチの絵になったので言葉では教えることはできません。ただ溶剤で絵具を溶かして塗っているだけでは生き生きとしたタッチを取り入れることはできないでしょうね。油彩は間違えたら布で拭いて修正できます。タッチに関してもどんどんチャレンジしてご自分のものを築き上げてください。

さぁ教室がまた始まる。どんな状況でもブレずに信念を持って毎日過ごすのみですね。

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