モザイク状の組み立て

今回は顔の彩色の仕方について触れていきます。

よく「対象を面でとらえろ」と言われますがビギナーには???ですよね。なのでやはりここまで把握できるぐらいのデッサン力は必要なんです。そんなにカクカクしたものばかりではないので自分で面を見つけなければいけません。丸い物でも面でとらえる意識は大切です。

こなれた人はブロックインを知っていますよね。形を取るときに物の内部にたくさんの線が引かれているのを見かけます。これが内部を面で見る感覚です。ブロックインは形を正確に取るために使われると思われがちですが色を使うときにも活きてきます。面でトーンや色が変化するからです。少しの変化かもしれませんが面を見れる人と見れない人では色のリッチさが違ってきます。色って好きな色を好きなところに置くだけではなかなか決まらないですよね。

ざっくりとサンプル描きました。何も見ないで描いたので想像上の人物です。

auto-SoQSPA.jpg

ガッシュで描きましたが油彩で効果的なアプローチです。色やトーンが変化した面がモザイク状に塗られています。面についての理解がないと一ヶ所一ヶ所塗っていくと思いますがこれだとなかなかまとまりのあるトーンを構成できません。塗り始めはなるべく大きな筆を使いましょうと指導するのは最下層にあるベースを敷くためです。その上に細かい仕事が乗っていく感じです。このモザイク状のベースはブロックのように堅そうですがブロックの継ぎ目を和らげてあげる技を身に付ければかなり制作の時短になります。

今回は顔で説明しましたが静物でも同じです。いつもサンプルのようなアプローチはしないにしろ面でとらえて物を把握することはします。少しずつ慣れていきましょう。

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