ハイキー&ソフトエッジ

カラーハーモニーで確認したいことがあったのでウサギを描いてみました。カラーハーモニーについては後ほど。

ハイキー且つソフトエッジの優しい感じの絵にしたかったのでこの辺を意識して描きました。使った絵具はオレンジ、赤、茶色、青、白です。ほとんどオレンジから茶色のレンジのトーンで描いていますのでローキーはそこまで使えません。ハイキーとローキーを皆さん理解できないと伝わらないと思うので軽く説明します。

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一般的な指導でもよく使われるグレースケールです。僕は9段階のグレースケールで観るようにしています。グレー5がニュートラルで上下4つに振る基準となります。
サンプルのグレースケールは3つと5つしかありませんがビギナーは曖昧さ回避のためこのぐらいざっくりとトーンをとらえた方がいいかもしれません。あまり細かいグレーの違いはまだ目がついてこないと思います。サンプルはHBの鉛筆だけで作ったので10Hから10Bまでの鉛筆があれば割と簡単に9つのグレーは作れるのではないでしょうか。



仮に9つのグレースケールがあったとしましょう。明るい方の7個ぐらい(一番濃い方の二つは使わない)で絵を描くのがハイキーです。ローキーはその逆です。ハイキーとローキーのアプローチは実際のモチーフのトーンとはズレます。ただモチーフ間、あるいは明暗の差などの関係性は保持します。当然グレーの数が減るわけなので一つ一つのグレーの幅が狭くなり難易度があがります。ビギナーにしつこくフルトーンで描くように指導するのはグレーの数を増やすためです。そこから減らすなりは少し練習すればできるようになります。その前に使える、コントロールできるグレーを増やしておく必要があります。ハイキーのエクササイズではサンギーヌ(赤褐色)のコンテがいいと思います。サンギーヌが難しかったらセピアからスタートしましょう。

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F4 油彩

ソフトエッジについて。うさぎのかわいらしい雰囲気を出したかったのでなるべくハードエッジ(鋭いキリッとした境界線)を使わずに描きました。油彩はけっこう曖昧な輪郭でも見た人は形を認識してくれる画材です。鉛筆デッサンでは輪郭線の締め方が緩い人が多いですが油彩では反対に輪郭が堅すぎる、立ちすぎることが多いです。油彩を始める生徒さんにファン筆(ぼかし筆)を買うように言うのはこの堅すぎる輪郭を壊すためです。

目だけ青使いました。見せ場なので茶色だけでは締まらないので少しトーンを下げるために青を使っています。

溶剤の使い方について少し。
ウサギの絵ではかすれたドライブラシがありますがこのタッチはほとんど溶剤を使っていません。うさぎの白い部分はキャンバスの目を埋めたいので絵具に流動性を持たせるため溶剤を少し使っています。溶剤は絵具を溶くだけではなくタッチにも影響してきますので慎重に調節して使いましょう。水彩が上手に描ければ問題ないはずです。

○カラーハーモニー
これは難しいですね。見えた色をある程度作れるようになったら画面全体の色彩調和を考えていきましょう。個別に分かれていたモチーフ達が手を取り合ってあなたの絵を心地良いものにしてくれるはずです。カラーハーモニーさせる工夫としてはいくつかありますが一様な下塗りを彩色前に施すのが一番簡単な方法です。カラーサークルを見て「この領域だけで描くと決め絵具の数を絞る」などがあります。リミテッドパレットですね。あとはパレットの中で基準色を作り、そこからどんどん色を変えながら塗っていくこともあります。制作中はパレットを掃除しないでくださいとたまに言うことがありますがこのためです。なので小さいパレットでは運動場が狭いのでハーモニーが途切れてしまう可能性があります。

制作と研究で時間がないのでこの辺にしておきます。Chao!

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