カテゴリ:色

パレットに置く色の数

今日は展覧会に出展する絵のツヤ調整をしました。
次いでにちょっと気になるところの手直しも。
パッと見は単色の油彩に見える絵を触ったのですがけっこう色使ってるんです。
展覧会で鶏の絵を見たら気にしてみてください。
下が絵具を出したパレットです。

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ここからちょっとマニアックな話になるので訳分からない人は読み飛ばしてかまいません。
向上心のある人には参考になると思います。

上の画像のパレットでは手直しなので必要な絵具しか出していません。
暖色系統の似たような色が並んでいますね。(Warm family)
色の名前は言いませんが赤でもたくさんあります。
茶色もこげ茶も暖色の仲間です。茶色は赤が濁った色、こげ茶は黄色が濁った色。
と言うか色の名前はどうでもいいですね。
その絵具の色の色相、明度、彩度をしっかり把握する方が大切です。
「色相環でその色はどこにいるのか」「10段階のグレースケールでその色はどこなのか?」「その色は原色からどれくらい彩度が落ちているのか」等々。
色遊びは小学生に任せてもっと深い色の世界を楽しみましょう。

本画になると色の数はもっと増えます。
黄色…4、5色
赤…6、7色
青…2色
その他にオレンジ、緑、紫などが入ってきます。

こんなに色を使うには理由があります。
僕は白絵具にチタニウムホワイトを使います。
白絵具はいくつか種類がありますが全部試したところの僕の答えです。
チタニウムホワイトは一番強い白です。白の効きがいいということです。
シルバーホワイトは毒性が強いので白の効きが良さそうに思われますが弱い白です。ちょんちょんと中途半端な塗りだともやがかったぬるい感じになってしまう人が多いですね。
チタニウムホワイトは隠ぺい力も強く、白の効きがいいのでバチンとメリハリのある絵を描くにはピッタリです。
ただ諸刃の剣なところもあります。チタニウムホワイトを混ぜると急激に彩度が下がります。メーカーさんが出しているサンプルを見れば一目瞭然なのでチェックしてみてください。
初心者にはパーマネントホワイトを薦めることが多いですがこういったことからですね。

たくさん混色したあとにチタニウムホワイトでトーン調整すると彩度が追いつかないのです。
「トーンは合っているが彩度が下がりすぎてしまう」
なのでなるべく混色が少ない状態にするためにパレットに置く色を多くする必要があるわけです。
言い忘れていましたがこれらは全てアラプリマペインティングが前提の話です。何層かする予定で描く場合は彩度回復は次層で可能です。
しかし「油彩は何層も重ねて修正できるから楽」と思っている人はだいたい色が汚いです。水彩で何回も塗ると汚くなりますね。それと同じです。早めにこの考え方は捨てましょう。水彩が上手い人は油彩もすぐに対応してしまいます。

最近色をもっと細分化して見分けられるようになりたくて2000色程度のカラーチャートを買いました。自分にはない色を発見できて楽しいです。
あまりマニアックな世界に入ると心病むのでやめた方がいいですよ。笑
僕はもう少しいい景色が見たいので続けます。人より頭一つ出るには犠牲は付き物ですね。

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