続・ひと筆描き

以前ひと筆描きをご紹介しましたが「先生だから描けるんだろ」みたいな空気が流れていたのでもう少し緩いサンプルを描いてみました。

真面目にデッサンしていても視野が狭くなります。
大義で言うデッサン力は描写力とイコールではありませんし、写実だからデッサン力があるとは限りません。
1本の線で仕留めたりできる腕力もデッサン力です。
教室にこういったサンプルを飾ったりしますが腕自慢をしているわけではありません。
皆さんがやるんですよ!笑 どんどんやるんです。
好奇心を持ってトライしてください。

とりあえず手順をご説明します。

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Step1. ペンで線を引く
5分間手を止めずに線を引き続けます。
シンプルなモチーフなので5分にしました。
もっと複雑なものなら時間を増やしてもいいですし、腕が辛いなら短くしてもかまいません。



線について
ひと筆描きで線が物の輪郭線だけだという認識だと線が止まってしまったり、輪郭線を何回も往復するだけになります。
ハイライトやシャドウの形を線で出したり色々工夫して線を見つけてください。意外に線は引けるものです。会員さんにはサンプルで描いた線の内訳を教えます。

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Step2. 透明水彩で彩色
ペンの良さを活かすため必要最低限の彩色にしました。
ほぼ全て一層のウェットインウェットです。
アクセントをつけるため黄色の布だけ強めに色を置いています。



絵は多角的にアプローチする方がいいです。
要はモノの観方なのでただ上手くなるだけでは良い絵を描く目標と道筋がズレてきてしまいます。
モノの観方を向上させるコツは手ではなく、脳の動き、または反応を変化させることです。
この変化を促すためにはちょっとメスを入れてやる必要があります。
そのためのエクササイズとしてひと筆描きを提案しました。
その他にも様々なアプローチがあります。

相対的に男性の方が真面目に描くことから離れることを嫌う傾向にあります。
普段会社勤めで制御されている時間が長いので仕方ないですが、たまにはバカやってたあの頃に戻ってもいいんですよ。笑

皆さんのトライお待ちしています!

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