パステルの基本ステップ
パステルの描き方にも色々ありますが今回は一番シンプル且つ失敗しない方法をご紹介したいと思います。
パステルと言うと発色がいいので色をパンパカ置きたくなりますよね。楽しいです。
がしかし!
色を直感的にパンパカ置くとそれだけトーンが乱れてきます。
トーンが乱れてくると物の立体感や空間が出ない苦しい状況になります。
ではステップ毎に説明していきます。サンプルなのでリンゴのみに注目して読んでくださいね。
茶色のパステルペンシルで輪郭を取ったあとシャドウのみを黒で塗っていきます。ここでは指などでこすらず紙の表面に乗せる感じです。こすると不透明になり呼吸するところがなくなりそのあとのステップで描くにくくなります。
黒を使うのに抵抗ありますか。
黒はある色のトーンをダイレクトに下げるには手っ取り早いです。
パステルは水彩のようにパレットで混色して色を作りませんので思うほど濁りません。
あまり知られていないかもしれませんが単色(混色されていない色)に黒を混ぜても濁らないというルールをまず頭に入れましょう。
色味のあるカゲ色を塗るには色や反射光に関する知識がないと上手くいきません。
自信があるのならやってもいいと思いますが。。。
固有色を物全体に軽く乗せていきます。さらに明部のみを指でこすりながらしっかり色を乗せていきます。ここでは立体感を出すためにトーン変化を加えながらベタ塗りに近い状態です。色遊びはまだしていません。サンプルではハイライトの効きをチェックするために白を置いてみました。
ここまでのステップではシャドウがまだスカスカしてて物足りませんね。次のステップでシャドウに色を加えていきます。
シャドウに固有色を乗せていくと先に敷いてある黒と混ざり自然とトーンが下がります。固有色を乗せている途中で明部よりトーンが上がりすぎてしまったらまた黒で下げてあげましょう。反射光を加えてシャドウの出来上がりです。
最後に明部に色味を加え、細かい描き込みをして完成です。
パステルを粉状にして伸ばす、ステンシルで描くなどありますがまずはしっかり絵を描きましょう。
観たモノをさらに美しくするためにパステルを使いましょう。