簡単にサラッと描きたい!

やっぱり絵は簡単にサラッと描きたいですよね。
いかにももがいた形跡がある絵は見ていても違和感があるものです。

「簡単に描いているような」ってところが厄介なんですね。
玄人が見たら「上手いなぁ!」となるのが絵を見慣れてない人には簡単に描いているように見えるのです。

ではどうしたら簡単に描けるようになるのでしょうか。
「簡単に」を言い換えると「手数が少なく」です。
少ないタッチで描くのですから下手なわけがありません。
狙ったところに的確なタッチを置くには高度な技術が必要です。
簡単に描こうと真似するとただの雑な絵になりませんか。

Sargent-Madam_X.jpg



サージェントの絵です。色っぽい雰囲気ですね。
焦点は顔で右肩から右手へ鑑賞者の視線を誘導しているようにも感じます。
簡単に描いているように見えますね。
左手周辺はかなり省略して描かれています。
イメージしてください。
もし左手もしっかり描かれていたらどうでしょう。
説明のしすぎで画面が窮屈になりそうですね。
右の二の腕に置いた輪郭を壊すワンタッチが本当にかっこいいです。
ラインが強く出過ぎてたのでわざと壊したのではないでしょうか。
こういった感覚がほしければデッサンするしかないような気がします。

きっとサージェントは写実的な絵も描けるはずです。
そのフィーリングが気に入らなかったか、肖像画の依頼が多くてそんなに時間が取れなかったか、ダイレクトペインティングのフレッシュさを失うのを嫌ってこのようなスタイルになったのでは。
これは私の予測です。

しっかり描けるから省略できるのです。
見えているもの全てを忠実に描けば良い絵になるとは限りません。
しかし基本を学ぶ過程で見えたまま再現できる観察力を身に付ける必要があります。
残念ながらごまかしてもちょっと目が肥えた人に見破られてしまいます。

しっかり基本をおさえてモノを観る眼が養われるとその絵にとって必要なものと不必要なものがわかるようになります。
そういった仕分けができると手数が減り、簡単に描いたように見える絵が描けるのです。

回り道せず愚直にコツコツいきましょう!

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