個性とか、自由とか。

作られた個性ってつまらないですよね。
一番嫌だなと思うことは上手いのに個性がない絵を見たときです。
上手く描けるがために変に個性を出して「意外とたいしたことないのね!」と思われるのが怖くて無難に上手く見える絵を描くとか。
なんとか自分の絵を描きたいけどネタ切れで売れてる他の画家さんのスタイルをパクるとか。

要は「知的な絵」を除き、頭で考えた絵をつまらないと思うのです。

日本は自分の意思をあからさまに表現するのを良しとしない文化でその影響が絵を描くときにも出てしまっているような気がします。
絵を描くときぐらいはいいでしょう。自分を解放してあげてください。
誰にも邪魔されない自由なフィールドが目の前にあるわけですから。

心って硬くなると解放するのが難しくなりますよね。
自分の直感とか、ピュアな感情を素直に受け入れてたまには心のストレッチしてあげてくださいね!

「きれいだね!」「上手いね!」って言ってくれる人には「ありがとう!」と言って話を終わりにしてしまいましょう!

描かれた絵の深い部分について感想を言ってくれる人とはとことん話し合いましょう!
その方が絵がどんどん楽しくなります。
自分でも気付かない個性が見つかるかもしれません。自分ではダメだと思っていた部分も評価してくれてそれが武器になるかもしれません。

スペインではほんの些細なことでも小一時間ぐらい語り合います。
画材についてもです。日本では「みんな使ってるからこれいいみたいよー」「んじゃこれ買おー!」で終わるところも、スペイン人は「いや俺はこれがいい。これのこんなところが良くてさ。」はたまた違う人は「俺はこれ。自分の感覚にすごい馴染むんだよ。」などずーっと続くわけです。
スペインに到着直後はじれったいなと思いましたが、こういった会話から彼らは情報交換していたのに気付きました。
これらの会話の積み重ねはかなりデカいですよ。

「仕事が早い」この言葉、私嫌いなんです。
一見これって頭良くて仕事できそうなイメージですよね。
売上至上主義的な合理性があります。
アスリートや一流の人は合理性を嫌う人がけっこういますね。
予備知識を付けるための失敗がないのでいつか息詰まるという結論らしいです。
合理的ってある意味おいしいところだけつまんでいく感じです。
調子いいときはいいけどスランプになると対応ができなくなってしまうような気がします。
絵も同じであるモチーフ、ある画材なら上手く描けるでは決まりきった職人芸みたいでつまらないと思うのです。何か自由に感じません。

自由を求めて旅に出る話はけっこうありますが、結局、自由は自分の中にあったりします。
どこにいたって心が解放されていれば自由ですよね。
どうですか?自分を解放する準備はできましたか?

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