構図に対する意識

一般的に構図は「モチーフを上手に描けるようになってから考えるもの」と思われているようです。この考え方は早めにチェンジしておいた方が将来的にいいかもしれません。
10メートル離れた鑑賞者を絵の前に呼び込むには構図はとても大切です。
絵は「私のこと見てー!」とは言えませんからね。笑
頑張って描きこんだディテールもここで花開くというものです。

私は細かいディテールより構図の方が大切だと思っています。
絵作りは始めに紙に引く線1本からです。なので教室では背景の余白まで考えてもらうようなアプローチをたまにします。

習い始めに少し言っておかないといつまでもモチーフばかりに執着してしまって絵作りの構図がおろそかになってしまいます。
これはリンゴをペンで描く簡単なスケッチでも同じです。
紙のどこにどれだけ空間をを作るかで絵がガラッと変わります。
リンゴを紙の下の方に置くのか、右に寄せるのかなど。

例えば家で静物を描くときも
・モチーフの大小の組み合わせ
・モチーフの向き
・モチーフ間の流れ
・モチーフ間のトーンを遠ざけるか近づけるか
・モチーフや背景の色の関係

絵を構成する要素はたくさんありますが、ちょっとした工夫や意図を含ませることが第一歩だと思います。なにも黄金比など難しいことをマスターしようなどと構えなくても大丈夫です。

構図は上品な遊びです。洗練されたデザインのものは言葉では説明できない美しさがあります。
構図は描いた本人が説明しないと鑑賞者には理解してもらえないかもしれません。
抽象画の構図などは解説がないとわかりません。
しかし絵に引きつけられて目の前に来てしまったらあなたの負けです。笑
その画家さんは心の中で喜んでいるでしょう。

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