教室オリジナルテキストについて

教室にご入会頂いた方に冊子を差し上げています。CHULAPOの指導の柱となることが書かれたものです。わずか8ページですが中身は濃いと思います。

ご入会された方から「市販の本を読みながら練習したのですがなかなか上手くならなくて。。。」というお話を何度か聞きました。
私はオリジナルテキストを作って会員さんがつまずきそうなときタイミングでお渡ししています。
このテキスト作るの意外と大変で時間もかかります。
サンプルの絵を描いて、説明することも調べ直したり、よりわかりやすい言葉でテキスト化しています。教室の運営の半分近くの時間を割いているかもしれません。

色々悩みました。市販の本ではよくわからないというのは私も駆け出しの頃経験したことです。
当時は途中から洋書に切り替えました。洋書の技法書はより思想的で内面から絵にアプローチした作りになっています。

で実際自分がテキストを作るにあたってどう説明すればいいのか。
描き方を指導してもまず上手くならないことだけはわかっていました。
要はモノの見方を説明しなければ上達しません。
テキストは観たモノをどう表現すれば合理的かを意識して作っています。
「眼(観察)→画材→描き方」が自然の流れだと思います。
市販の本は画材→描き方→終了です。ちょっと厳しいですよね。
なぜこう描いたのかの説明があまりないのです。

テキストは好評頂いて会員の皆さんはファイルを持参されています。
私は正直会員さんが描いているときに話しかけたくありません。これは指導の怠慢とは違います。私自身描いているときは話しかけられたくないからです。スペイン時代学校で描いているといつも後ろで誰か見ていました。それが嫌で1ヶ月学校を休んだことがあります。
皆さん心地良く描かれているので指導に入るタイミング次第ではただの邪魔になります。

テキストを配布することで無駄な介入をしない効果もあります。
月2回の会員さんもテキストがあれば思い出しやすいですし、家でこのテキストの内容を他のモチーフで試すこともできます。

テキストには私がたくさん絵を描いたからわかったこと、あまり一般的に言われていないことも書いています。
私は美大を出ていません。なので日本での教育現場で何を指導しているのかわかりません。絵を見れば内容はだいたいわかりますが。
経験者の会員さんに話を聞きますが「あぁそうなんだぁ」という感じで面白かったりもします。

CHULAPOは美大予備校ではありません。絵に対してそれよりもっと深く踏み込んでいきたいと思います。

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