境界をまたぐハッチング!

シャドウ内の境界線をハッチングでまたぎましょう!
サンプルで面取り石膏像を描いてみました。下の写真を見てください。

画像の説明

モノが見える大前提として明暗がしっかり分かれていることが大切です。
面取りなのでシャドウ内にたくさん面がありますが、そのトーン分けは次の仕事になります。
シャドウ内のトーンをあれこれ悩む前に一度一様にトーンを下げてしまいましょう!面の境界も無視して問題ないです。その方がゴールが見やすくなります。
※写真を見ると線が境界をまたいでいるのがわかると思います。
一様にトーンをつけたあとそれより濃い部分をさらにハッチングで暗くしていきます。



このまたぐ感覚は違うモチーフ同士でも大切です。
上の写真の石膏像のシャドウ部分と背景に投影されたカゲの境界もハッチングでまたいでいます。
要はシャドウだけの形を見ているわけです。ただシャドウのトーンをつけているのでモノがあろうがなかろうが関係ないという感覚です。

●まとめ
1. 固有トーンの大きなブロックで分かれる
石膏像、床と背景のグループ(白と黒)
2. 明暗を厳密に分ける
シャドウだけのブロックに集中します。
石膏像、床、背景で区別する概念はありません。
※詳細は「マッピング(2階調化)」をご覧ください。
3. 明部内部とシャドウ内部の繊細なトーン変化を分ける
明部とシャドウは大きなトーン差があります。しかし、明部内部とシャドウ内部にはこのような大きなトーン差はありません。
シャドウ内を下手にいじくりまわすケースが多いです。シャドウ内を描いているときはシャドウだけを見て描くのではなく、全体(モチーフ周辺まで広げた視野)を見たときのシャドウの状況をよく観察して描くようにしましょう。バランスが大切です。

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