なんでデッサンしないといけないの?

多くの巨匠が「デッサンは大切だ!」と言っています。
「そりゃ形取る練習とかしないと上手くならないよなぁ。。。」と思いますよね。
私の推測ですが巨匠達がデッサンを大切にしている感覚とかなりズレがあるような気がします。

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デッサンは創造の源です。
左はピカソの若かりし日のデッサンです。見たことがある方もいるかもしれません。
ピカソがキュビズムなどの七変化を経て晩年まで創作活動を続けられた原点がここにあると思います。
余談ですがスペイン画家の王様はピカソやダリ、ゴヤでもなくベラスケスです。これはスペイン人の間では常識のようです。
ピカソもベラスケスという絶対的な画家がいたので安心して絵が描けたのではないでしょうか。


実物そっくりに描ければデッサン力がある!?


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左はエゴン・シーレのデッサンです。
結論から言うとものすごいデッサン力ですね。
彼が本気になれば実物そっくりに描くのは朝飯前だと思います。
デフォルメしていますが違和感がありません。こういった絵を「いいな!」と感じる人は多いですが「本当に上手いな!」とはなかなかならないですよね。上手いと思えたときデッサンがまた次のレベルにいくと思います。



「実物そっくりに描けるようになったらデッサンは卒業!」
惜しい!ここからデッサンがさらに楽しくなります。
今までは見えたものを紙に詰め込んできました。これはとても大切です。
しかしここからが面白い。今度はより美しい絵にするために余分なものを省いていきます。画面の雑音になるコントラストやゴミとなる線を切っていきます。
全く知らない人が僕の絵を微笑みながらじっと見てくれているときが一番好きです。そこを目指すために実物より美しいものを絵にしたいと常々思っています。

今はデジタルアートやモダンアートが流行っています。デッサン力がなくても一発、二発当たるかもしれませんが、生き残っている画家さんを見ると結局のところやはり愚直に絵を描いてる方が多いです。

スペイン留学時代、美術学校では年配の生徒さんも当たり前のようにデッサンを繰り返していました。その時「やっぱり絵画の文化がしっかりしてるなぁ」とつくづく思いました。

この際チラシの裏に鉛筆で軽く描いた絵もデッサンに含んでしまいましょう。
そしてたくさん描きましょう!
イーゼルに構えて描くだけが絵ではありません。

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