カテゴリ:色

混色の基本

今までデッサンのことばかり書いてきましたので少し色についても簡単にお話します。
マーカーなどでイラストを描いている方は混色に慣れていないかもしれませんのでまずは基本からいきます。

画像の説明

黄、赤、青は色の親!
なぜならどんな色を混ぜても作れないから。
反対にこの3色でほとんどの色が作れます。
緑、紫、オレンジはその子供!
なぜなら黄、赤、青から作られた色だから。

ルール1
黄、赤、青を混ぜると黒に近いグレーになる!
(円の真ん中がそれを示しています。)
つまり…円の真ん中に近づくほど色が濁っていく!
(薄いグレーのエリア)

ルール2
円の外側にある色が一番鮮やか!
チューブから出した絵具がこれに当たります。



絵具が鮮やかすぎる!?
チューブから出した絵具をそのまま塗ると生っぽくて使いにくいです。実際そんなに鮮やかなものは意外と少ないと思います。色の鮮やかさを抑えながら混色するのがコツです。

色の鮮やかさを抑えるには?
上のサークルの中で向かい合った色どうしを混ぜると鮮やかさを抑えられます。
(例)葉の緑が鮮やかすぎると思ったら赤を少し混ぜることで緑が落ち着きます。

白を混ぜると濁る!?
白を混ぜると鮮やかさがなくなります。油彩やアクリル絵具を使う方は気を付けてください。透明水彩では「水で薄める」がこれと同じことです。
一見きれいに見える淡いパステルカラーは白を含んでいるので実は彩度は低いということになります。

下地と色の関係


画像の説明

左は真っ白な下地と茶色の下地で発色の違いを示したものです。茶色の上に塗った色は沈んで見えます。
結論から言うと、真っ白な下地に塗った色が一番発色がきれいです。下地の白がバックライトの役割をしてくれます。
このサンプルは油彩ですがその他の画材でも共通していることです。
意図した重ね塗りは色に深みが出ますが基本的に色は重ねるほど濁っていくことを覚えておきましょう。


色の三要素+色温度


色彩理論の話になると色の三要素が必ず出てきます。
絵を描く上ではさらに色温度が追加されます。
例えば、赤紫と青紫では同じ紫でも色温度が変わります。ただ紫を塗るのではなく暖かい紫なのか、冷たい紫なのか色温度を感じながら混色しましょう。

まとめ

トーンが合っていれば色は個人の好みでいいと思っています。
派手な色が好きな人もいれば、渋めの落ち着いた色が好きな人もいます。
自分で描いていて心地良い色を作ってください。

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