その色のトーン合ってる?

頭ごなしに「たくさんデッサンしろ!」と言われてもなかなかやる気になれませんよね。
デッサンではカラーをモノクロに変換するわけですからその色がどのぐらいのグレーの濃さなのかを把握する必要があります。
3次元の世界を2次元にする描き手はその時点で制約されています。
要は現実世界と同じセットを作り上げることしかできません。
そこで登場するのがトーンです。各モチーフの関係性のトーンが眼で見た世界と同じことが重要です。

巨匠の絵をグレースケールにすると!?


ここでベラスケスの肖像画をグレースケールにしてみます。

画像の説明

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トーンを見るとやはり合っています。おまけに境界線の処理なども合わせるとまるで木炭デッサンのようです。
しかもモノクロにしたにもかかわらず色味まで感じます。

白いモノはトーンが高い!?
白いものでもトーンがすごく低い場合や黒いものでも割とトーンが高いときがあります。
これらは光が当たる状況により変化するので、「白いものだから明るい」などの固定観念に騙されないようにしましょう。又、トーンは隣合ったものとの関係や色の鮮やかさでわかりにくくなりますのでよく観察してください。

色を使って「なんか絵が落ち着かないなぁ。。。」と思ったら一度パソコンでグレースケールにしてみると意外な発見があるかもしれません。

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