頭部
頭部ばかり描いている職人的な画家もいます。
そういった画家はいきなり目から描き始めたりします。
あまり一般的ではないのでオーソドックスな描き方をご紹介します。
頭部を描くときに意識するのは剣道のお面です。
まず最初に髪のトップとあごの位置を決めて、頭部を画面のどこ に配置するかアタリをつけましょう。
頭部を描くときに重要になる3本の線があります。
正中線、眉のライン、鼻下のラインです。
正中線・・・頭部の中心を走る線(縦の線)
3本の線を意識することで骨格がしっかりします。
それから各パーツを描いた方が合理的だと思います。
髪の生え際、眉のライン、鼻下のライン、あごの位置で基準として 3等分になります。耳は真中の段におおよそ入ります。
この3等分からの「ズレ」が個性になります。
目や鼻などのパーツ を似させる前にこの形が狂っているとモデルと似ないので注意し ましょう。
頭部の遠近法
正中線、眉のライン、鼻下のラインは頭部を描くときの遠近法の把握に役立ちます。
上の写真ではモデルと目の高さが同じなので黄色の補助線が水平のラインになります。
モデルを見る角度が変わると下の写真のようになります。
見上げた場合
(上に凸)
見下げた場合
(下に凸)
頭部を直方体として見るとわかりやすいと思います。
今回紹介した補助線はとても役に立つので描くときには実際に線を引いてしまいましょう。