形の取り方

形を取るときは大きく次の二つに分かれます。
・傾きを測る方法
・長さを測る方法

結論から言いますと長さを測る方法はあまりメリットがありません。
測り棒のわずか数センチの範囲で測ってもなかなか上手くいかないものです。しかも描く姿勢が変わるだけで長さは敏感に反応します。
どうしても長さが合わずに四苦八苦している姿をよく見かけます。

ただある程度大きさのある画面で最初のアタリを付ける状況では非常に効果的なので活用しましょう。

それに対して傾きを測りながら形を取る方法はメリットが多いです。
・描く位置が多少変わっても影響が少なく、形の狂いがあっても感覚的に気付くことができる。
・長さを測るよりも早く形が取れる。
・描くときのストレスが少ない、楽しい。

では実際の形の取り方を見てみましょう!

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先ほど述べましたように、ある程度大きさのある形なので長さを測り中点を見ます。
この段階で実際に基準となる線を描き込んでしまってもかまいません。
描き進めるにしたがって消えていくので何も問題ありません。

どこに中点が通っているかよくチェックして大まかな基準を作ります。
「天地の真ん中は膝上だな!」「体全体の中心は左手だ!」
などの前向きな対話をすることがとても大切です。



次のステップはブロックインと言われるものです。
右の写真のように目印となる点同士を見つけて傾きを測っていきます。
このときできるだけ遠い所の点同士を測りましょう。
傾きだけでなく、垂直線と水平線も見ることが大切です。
大きな形が決まっていないと、正確に小さな形は取ろうとしても無駄な労力になってしまいます。
この傾きを測る線が多いほど全体の形が洗練されていきます。

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左の写真は大きな一つの塊をブロック毎に小分けする見方です。
小さな形のブロックが取れれば、あとはその中で形を整えていくだけなのでスムーズに進んでいくでしょう。
右の写真はマイナスの形の見方です。この抜き形も正確に形を取る手助けとなる大切なツールです。

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