デッサンについてまた考える

最近は毎週海に行けてるのでストレス発散になっています。土日祝は混雑するので平日にスパッと行くといいですね。サーフボードをショート、ミドル、ロングと4本持っていますがどれもいまいちやりたいことと道具が合っていなくて新しいのを買おうか物色中。。。やりたいことと道具が合っていないのは画材にも同じことが言えそうです。「この人水彩の方が合っているのにな」とか思うことがあります。人には個性があるのでその人の良さを最大限引き出せる画材をチョイスすることもとても大切です。

今日は御爺様の画集を見ながら油彩について考えていました。デッサンで描いているときと油彩のときでは何かズレみたいなものを感じているからです。デッサンではこう描いているのに油彩だとこう描いてしまうみたいな個人的な問題ですが。色が入っただけで問題が二乗に膨らみます。この前の記事でデッサンで学んだことを油彩で描くときに忘れてしまうようなことを書きました。多分、色に惑わされている部分が大きいと思います。

こういったことからデッサンについても考えてみました。教室ではデッサンを強要していませんがやるに越したことはありません。ただ半端にやってもあまり効果がないような気がします。形の感覚と色感が良ければ趣味レベルで充分楽しめるでしょう。反対に趣味レベルを超えたければある程度デッサンをやる必要がありそうです。デッサン力がないとお伝えしきれない部分(理解できない部分)があるからです。

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上の絵はデッサンですか。デッサンですね。
なぐり描きですが何かを観て描いているのでデッサンです。
訳のわからない線もありますがそれすらも何かを感じて描いているのでなにかしらの収穫があります。心が動いて手が動いて。さらには画材の癖なども体で覚えることができます。絵をもっと身近に、生活の中に。

デッサン力は写実性と混同されることが多いようですが僕は違うと思います。ある意味写実性を捨ててその向こう側に行っている人の方がデッサン力がありますね。その向こう側とは実物より美しい世界を作り出す力です。そこには描き手の加工や省略が入ってくると思いますがそれでいいのだと思います。省略に関しては水彩がわかりやすいですね。水彩の特長であるぼかし。これって省略ですよね。デッサン力がないとぼかしどころがわかりません。そこぼかすところじゃないよーというケースも見かけます。デッサン力があればどこをしっかり描き込むかがわかるようになります。こういったメリットがあるので上の世界を見たければデッサンをやった方がいいです。

サンプルの絵もデッサンに含まれるということでした。コンテやペンで描いてもデッサンです。スケッチでササッと描けるのでデッサンするしないの線引きをすることもないかなと思います。ある程度デッサン力のある人は色を使ったときでも色でデッサンする感覚で描くといいですよ。コツです。

ということで簡単に言うと。
趣味で楽しく描ければいい→デッサン不要
趣味以上で自分の絵をしっかり描きたい→デッサン必須

あなたはどちらを選びますか。笑

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