有色下地のサンプル

最近手首と親指の付け根が痛いです。
車の運転でもちょっと痛い。展覧会が近いのに困ったものです。この痛みの原因に実は心当たりがあって、おそらく木炭デッサンに明け暮れたスペイン時代に痛めたものだと思います。木炭をこすり込むデッサンで手首に負担がかかっていましたがその代償として神様からとても素敵なギフトをいただきました。

CHULAPOは豊富なテキストとサンプルをご用意していますがほとんど僕がアナログで描いたものを資料として掲載しています。自分でもここまでしなくてもいいのかなと思います。しっかり読んでくれていない人もいるのは知っていますが何回も読んで参考にしてくれている生徒さんもいることは知っています。その生徒さん達のためにやらなくてはと励まさせています。ということで今日も残業して有色下地デッサンのサンプルを描きました。休みの日も色々と忙しく時間がないのでレッスン中でも少し描いています。生徒さんの制作を見ながらなので指導は放棄していませんよ。指導者がレッスン中に描くことには賛否両論ありますが、手元や制作手順を見せることで学んでくれている生徒さんもいるようです。

前回の有色下地デッサンではモチーフが少し難しかったようなので簡単な物にしました。

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恒例の洋ナシです。時間的にここまで描けないと思うので参加予定の生徒さんはビビらないようにしてくださいね。描けるところまででけっこうです。サンプルをお見せしながら説明しないといけないのでここまで描きました。ネタバレになりそうですがレクチャーでも有色下地デッサンをやる意味、その効果を説明していきますので楽しみにしていてくださいね!
前回は白いモチーフでしたが有色下地デッサンの本当の意味を知るには色のあるモチーフがわかりやすいです。簡単なモチーフってつまらないかもしれませんが簡単だから難しいことが理解しやすいのです。資格の勉強も簡単な参考書からスタートしますよね。それと同じです。いかにもそそるモチーフは難しい物が多いです。それを描いていて心地良いのならいいですが上手く描けなくてストレスになっているようでしたらシンプルなモチーフで基本を確認しましょう。

とても大切なこと。
ワークショップで描く絵は完璧に完成する必要はありません。初めてのことなので失敗して、上手く描けなくて当然です。一番ダメなのがやりっぱなし。たった1回のワークショップで見違えるような上達はありません。絵はそんなに甘くありませんね。ワークショップで得た知識と技術を腕が習得するまでコツコツやることではじめて成果が出てきます。モチベーションのあるうちに繰り返しやってしまうのがコツです。

絵が上達する人の大きな特徴として自主性が挙げられます。指導していることをやっているだけではなく、自分から仕掛けましょう。「自分から学ぶ」のと「黙っていても教えてくれるだろう」では吸収が違います。学ぶことに他力本願ではいけませんね。そのよくある典型が上達しないから色々な教室を転々とすること。教室を探す前に自分の取り組み方を変えないとどこ行っても変わらないでしょう。絵に完璧な答えはほぼないので先生の言っていることもまちまちかもしれません。まちまちながら自分で考えて試行錯誤することで上達を体感できると思います。

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