新モチーフ!

CHULAPOでは変動モチーフ制度を採用しています。具体的には会員様毎に個別にモチーフをセットします。一つのモチーフを皆で囲んで1セッションで描くスタイルは上達しませんね。
絵の上達の肝は観察力を高めることです。時間制限のある中で描いてもやっつけ仕事で本当の観察力は身に付きません。CHULAPOをオープンするときに間借り(時間貸し)してやるのはどうかという提案を受けましたが即却下しました。1セッションでササッと描いた絵では画家の眼を養えません。
変動モチーフ制度なら会員様が納得するまでモチーフを描き続けることができます。絵は完成してから見直すことで上達するきっかけになる発見があるものです。高みを目指すならきちっと描き切ることは必須です。

先日モチーフを買いに行きました。どこで買ったかは言えませんがガラクタ市とでも言っておきましょう。笑

新品で買ったモチーフはなんとなく味気なく感じてアンティーク調の物を狙っていました。

スペインの学校では名もなき物を描かされていました。描かされていたとうかレトロな物がモチーフとしてセットされて、そういった物が美しいと思ったので描いていて心地良かったです。
下の写真は今回買ったモチーフです。

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お気付きの通り鮮やかな色はありません。
指導する立場になってもこういった物をモチーフとしてセットする意味がわかりました。
鮮やかな色ではないということはくすんだ色です。
くすんだ色ははっきり何色と言えませんよね。これってかなり色の勉強になります。
何色かわからないほど混色で色を合わせるのが難しくなります。
非常に繊細な混色技術が必要になるわけです。
混色のコツは何色から作られた色か判別することです。
くすんだ色の彩度を上げるとその色の原型が見えてきます。
あと色温度です。僕は色が何色か気にしません。
眼が温度感知器のような感覚です。色温度があえば色は合います。
色を合わせようとしないで色温度を合わせる感じです。
モチーフを見て「何色かなぁ?」と考えていては色は合わないかもしれません。少なくとも僕は混色の際にそういった質問を自分に投げかけません。
感覚的な話なのでわからない人はスルーしてください。

あまり絵を見慣れていない人が渋い色の絵を見てつまらないと言うのは危険ですよ。色の名手かもしれません。渋い色をコントロールできる人はかなり色を熟知した人だと思います。

色って数値化されているのご存知ですか。純粋な黄色が8Y、赤が5Rなど。
細かく分かれているわけです。
感覚だけでいくのもいいですが、この細かく分かれている色を混色でできるだけ近似値で作れる人が上手いことになりますね。
上手いと良い絵は違うのでここで狙った色を作れるのにわざと色をズラせる人が色彩感覚のいい人です。要は見えた色をより良い絵のために少し変化させるなどの感覚です。

趣味レベルの人にここまで求めませんがネクストステージに行きたいならチャレンジしてみてください。
色は才能がなくても理論である程度いけます。仕事で色を扱っている人はたくさんいらっしゃいますがその人達が必ずしも色彩感覚がいいわけではありませんよね。努力で人並み以上になれるということです。
努力して理論を身に付ける、たくさん描いて自分の色彩感覚を磨く。
今より良い絵が描けるような気がしてきませんか。
僕は続けますよ!

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