線の方向について

鉛筆デッサンは木炭デッサンより難しいです。
木炭はタッチが消えるので極端言えばトーンだけ合っていれば成立してしまいます。
鉛筆でもケント紙で塗るようなタッチでトーンをつければ変わりありませんがここではサンフラワーのようなザラザラした紙に描く前提でのお話とします。

ザラザラした紙に塗るように優しくトーンをつける人が多いですがやめましょう。
しっかり線でトーンをつけるのが基本です。

「強く線を引っ張るのが怖い」「濃くなりすぎて消えなくなるのが怖い」
わかります。
しかし完成した絵が何か説得力の欠けたような弱弱しいものになる方が怖くないですか。
リスキーでも良い絵を目指しましょう。

ご自分の名前は力強く描けますよね。誰でもしっかりした線は引けます。
その調子で線を引くイメージです。

指導のために鉛筆がなぜ上級者向きの画材なのかずっと考えていました。何か良いメソッドはないのか。

一つに筆圧の問題があります。ビギナーには筆圧は一定に保つように指導しています。絵を描き慣れていないと筆圧にけっこうムラがあります。
弱い4Bでいくならいつもの筆圧の2Bでいきましょうという話になります。
上級者になるとモチーフの質感を出すために弱い筆圧の4Bも使いますがまずは均一な筆圧でご自分のグレースケールを持ちましょう。
そうすれば鉛筆の硬さをチェンジすればブレが少なくまとまりのある絵になりそうです。ゴルフのクラブ選びと同じですね。

あと鉛筆の難しさは線の方向です。線の方向で意味合いが違ってくるからです。

ワークショップで使ったサンプルのひとコマです。

画像の説明

上段は球との差別化を図った線の方向です。

中段はただ球とのトーンの差別化を図ったものです。
線の方向が考慮されていないので球が回転しているように見えますね。これダメです。

こういったことを考えると下段で左右どちらが正しい線の方向が明確ですね。



線を引きながらトーンをつける。
線の方向の意味を知る。
っていうアプローチをすると鉛筆デッサンがカッコ良くなると思います。
まずはしっかり線を引くこと。塗ってごまかしてはダメですよ!

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