お遊び!

今回はフェルトペンと透明水彩で簡単なイラスト風の絵をご紹介します。
意外とフェルトペンなどの太い輪郭線を嫌う人が多いですがなかなか面白い表情を見せてくれます。

これぐらい気軽に描ければ枚数が増えて上達の手助けになってくれそうです。
先日「10枚描いて1枚納得できれば御の字」とレッスン中に言いましたがかなり良いアドバイスになった気がします。
透明水彩は失敗したらほぼ終わりなのであきらめが肝心でもあります。
どうにもならない絵にウジウジ執着するよりどんどん次の絵を描きましょう!

フェルトペンと透明水彩ですね。
手順は簡単で鉛筆の下描きからペン入れ、そして彩色です。
形の歪みすら面白味になるので鉛筆の下描きを省略してもいいです。
絵って不思議なもので画面全体の形が狂っていると成立してしまうものです。
反対に真剣に形を取ろうとしているから形の狂いが目立つことにもなります。
適当に描けとは言っていませんよ。目指すところはやはり正確な形です。
形の大切さはそのまま造形力、あるいは画面構成などに響いてきます。
この辺を養うためにもやはりデッサン力は必要ですね。

彩色に関してはそこまでボリューム表現を意識しなくてもペンで輪郭を切っているので絵になります。ウェットインウェットなどで遊びながら彩色してみてください。

auto_8jU6EK.JPG

手順
Step.1 鉛筆で下描き※省略可
Step.2 ペン入れ※サンプルでは輪郭線のみ
Step.3 透明水彩で彩色



余談ですが透明水彩は「簡単に」描いた方が綺麗に仕上がります。
「簡単に」を直訳すると「少ない層で」です。
「とりあえず薄い色を第一層目に乗せて」などありますがこの「とりあえず一層」でもうすでに一層ロスしたことになります。
少ない層で仕上げるには「その層でできることはなるべくしてしまう」ことがとても大切です。

もう一つ水引きについて。大きなブロックを塗るときに水引きする指導がされているようですがやめた方がいいですね。紙の濡れぐらいにムラができて余計ムラになるようです。おまけに紙の濡れ具合×パレットの絵具でトーン調整しなければいけないのでビギナーには難しいです。だいたい思ったより乾くと薄くなるのでまた塗り直してさらに汚くなったり。

透明水彩は極力水を使わない方が簡単です。
その例が油彩。油彩は「止まる画材」なので初心者にも扱いやすいです。
水を使うほど描き手のコントロールから離れて水の力に頼ることになりますね。
自然には絶対服従です。
どうにかしようとやりくりしようとするほどしっぺ返しを食らいます。
この感覚は重要なので覚えておいてください。

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