人物のプロポーション

人物を描くときには「人体は頭何個分で~」「胸のところでだいたい頭2個分」とかありますね。
こういったこと勉強してもあまり意味ないですよね。
朝礼のように気を付けの体勢でいる人って周りにいます?
ちょっとでも気を付けの体勢からズレるとそんなルールも破綻します。
解剖学についても同じでボディビルダーのような人もそういないでしょう。
表面上のかすかな筋肉の隆起を気にするよりも形が取れることがまずは優先です。

反対に形が正確に取れれば上記の問題はほとんど解決してしまいますね。
知識に逃げてはダメですよ。
苦しいかもしれませんが人体の複雑な形、普段見慣れていない不規則な形を受け入れることでストレスが減ってきます。
またそのままの形を描くことでより生き生きした人物画が描けるようになります。

クロッキーの最中に描きやすいポーズに見える場所に移動する人がたまにいますよね。
これもご法度です。受け入れにくい形を学ぶ絶好の機会ですから。
モデルさんからの挑戦状だと思って真っ向から勝負してくださいね。

サンプル描いてみました。

auto_DaJNWM.JPG



ブロックインでプロポーションを取りました。
プロポーションを測る人体のポイントはいくつかありますが会員さんには教えます。笑
それぞれの直線で傾きがあっていないとそのあとに表現すべきエネルギーの流れなどが上手くいきません。
多くの人はこの直線を水平垂直に近づけたくなる癖があるので気を付けましょう。
人間は心理的に水平垂直に近づくと安心するらしく勝手に手がそう動くようです。

このポーズはコントラポストに近いですが重心がどこを走っているかが大切になります。
この時点で倒れそうな人物ではもう厳しいです。

ちなみに絵が上手くなりたい血気盛んな人はクロッキーの5分ポーズでもブロックインから形を取りにいきますが描き終わらないでしょう。ブロックインの練習と割り切るなら話は別ですがダイレクトに曲線から形を取りにいって一枚のクロッキーを完成させた方が楽しい気がします。

これから人物画について学べるワークショップなどを企画していくので楽しみにしていてくださいね!会員さんへ!

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