心の中での対話

皆さんデッサンしているとき何を考えていますか?
「上手く描こうと必死ですよ!」と返ってきそうですが今回はメンタリティのお話です。

ご自分のデッサンを見て「あぁ。自分ってこんな人間なんだな」と思うことありますか?
これがけっこう楽しいんです。

デッサンは基本を学ぶためのものという意味合いが強いようですが私は特にそこは執着していません。心の修練から美意識の向上が目標のような気がします。

デッサンしているとき色々なことを考えます。
描いていると感覚が研ぎ澄まされていくので今までなかった感情に出合えたり、描き終わった絵を見て客観的に自分のことがわかったり。

「描き終わったぁ!楽しかったぁ!」では少しもったいないですね。
絵が教えてくれることもあります。デッサンはモノクロでつまらないし、修行みたいで辛いという概念は早めに捨てた方がいいですね。

「描きたい絵がわからない」「どういうスタイルが自分に合っているか分からない」ということもよく聞きます。
わからないならわからないでいいんです。
わからないまま夢中でデッサンしてください。無理に答えを探す必要はありません。
答えが見つかるまでとことん自分と対話しながら描いていればいつか何か見つかるはずです。
見つからない、わからないというのはまだ対話が足りないのかもしれません。

人の感情や考えなんて歳によって変わるものですし、仮にその時点で答えが出ても当てになりません。今ある感情をそのまま素直に絵にしていけばいいのではないでしょうか。

デッサンにゴールはないとはよく言われることですがメンタリティの変化が絵に出るので完成がないのです。
絵がどんどん変化してもいいじゃないですか。
変化がないのは人間的に成長してないってことにもなります。
画家の30代がまだ若手とされているのはこの辺が大きいような気がします。

デッサンはコツコツ続けましょう!何も難しいことはありませんよね。
紙と鉛筆があればいいのですから。

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