スケッチは難しいですか?

「時間をかければ上手く描ける」
私個人の見方だとこの手のタイプの人は上手いとは思いません。
粘り勝ちしたような感じでスマートに見えないんです。
やはり必要最小限の手数でサラッと描ける人に才色を感じます。
私の先生であるベラスケスはこの手のタイプですね。

サラッと描くと言えばスケッチですね。
クロッキーとの違いはどうでもいいでしょう。
「クロッキーが30分以内で描いたもの」と仮定しても描くモチーフによって成立しません。
簡単なコップと複雑な風景を描いたとしても同じ30分では意味が違ってきます。

スケッチは本当の実力が出てしまいます。
プロでも作品はしっかり描けてもスケッチがダメな人はいます。
時間制限がある中で「おっ!」と思わせる絵を描くには何かが必要になりそうです。
時間がないから急いで描くのも違いますね。
「クロッキーを急いで描くもの」と勘違いしているケースが多いです。
時間がない=手数をかけられない
ということです。
調子がいいときは急いで描いて成功することはありますが疲れていると「丸っきり描けない」状況になりませんか。
外国語が本当に身に付いた人は自然に言葉が出てくるので省エネで疲れません。
初学者は急いで頭で文を作りながら話すのですごい疲れますね。これと同じです。

上手にスケッチを仕上げるコツはありますが長くなるのでここではお話しません。
結局は眼です。描き方ではなく眼です。
あとやはり心です。
描いているときどのくらい心が動いていますか?
心をどんどん動かしてください。
「きれいな花だなぁ!描いてみよう!」ではまだ心は動いていません。
もう一歩踏み込んで心を動かしてみましょう!
きっと素敵な絵になりますよ!

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