ベタ塗りに抵抗ありますか?
透明水彩はにじみ・ぼかしがきれいだと思って始める人が多いですよね。
この感覚が透明水彩を難しくさせ、また上達の妨げになっているような気がします。
例えば下の画像をご覧ください。
ウェットインウェットです。濡れた紙に絵具をたらし込んでいく技法です。
右側の画像はグレースケールに変換したものです。
デッサン経験のある人ならすぐにわかりますが、このムラムラのトーンだけで絵が成立しますか?
なかなか厳しいですよね。
ではどこでウェットインウェットが最大限活きるでしょうか。
代表的なところではピュアな色を使えて絵が壊れるリスクが少ないファーストウォッシュ(第1層目)です。
※他にもありますがここでは説明を省略します。
ウェットインウェットで美しい効果が出ますが、しっかり塗るところは塗らないと絵の骨格ができません。
透明水彩でベタ塗り、ほぼ均一に塗ることに抵抗がある時点で伸び悩むトリックにだまされてしまいます。
均一なウォッシュ(平塗り)ができると絵がグンと良くなります。
普段あまり均一に塗る練習などしませんよね。しかしとても大切なことです。
ウェットインウェットに引っかかると透明水彩は薄く塗るイメージが刷り込まれてしまいます。
シンプルに考えて薄い色の水だけで絵が描けますか。
上の画像の薄いグレーだけでは苦しい状況になりますよね。
透明水彩で描けばその絵は透明水彩です。
一度試しにベタ塗りしてみてください。絵に説得力が出てくると思います。
コメント
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透明水彩のなやみ
透明水彩でベタ塗り、したかったけど、してもいいんだろうか…。と考えてしまっていました。好きなように絵の具を使えばいいですよね!
ありがとうございます!!
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Re: 透明水彩のなやみ
>>1
うにたろうさま
結果的に良い絵になればいいと思うので固定観念に縛られず伸び伸び描いてくださいね!