パレットが汚れてない!?

パレットがきれいなままの方が多いです。
絵を見るとやはり画面全体の色が生っぽい感じがします。

描き出しの段階ではある程度ピュアな色を乗せていきますがそこからパレットはどんどん汚れていきます。
そういった汚れた色を使うことで画面に深みが出てきます。
パレットには画面内で使った色(left over)が混ざり合っていくわけですから自然と調和します。
遠慮なくパレットを汚しましょう!

私はパレットを洗いません。
パレットの運動場もやりっぱです。この汚く残った色がいいんですよね。
Sopa(ソパ)と呼ばれます。スペイン語でスープの意味です。出汁が利いているので次の絵を描くときにも使います。
汚れた色を有効に活用しましょう。

●筆洗いバケツについて
バケツは4つに分かれたものが主流だと思います。
教室ではあえて分かれていない普通のバケツにしています。
バケツの水をどうすれば汚さないで済むかを考えてもらう意図があります。上手な人は少ない水で描いてしまいます。要は無駄なプロセスを踏まないでどうすればフィニュッシュできるかということです。寄り道するとどうしてもバケツが汚れますからね。

バケツも終盤にかけて汚れていきます。
水彩は仕上げに向かって絵具の濃度が上がっていくのでバケツの水が汚れていてもあまり関係ありません。上手く使えばパレットと同じで出汁が利いてます。

一見汚れた色も使い方次第では素晴らしい色になります。
彩度も画面全体のバランスが大切です。

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