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カゲ色って何色?

カゲ色は悩みますよね。
「なんとなく黒じゃ重たいし、濃い青使うのが無難かなぁ。。。」
「紫ならカゲっぽくなりそう!」

今回は外に出てみましょう!
風景画を描くときは光源が三つあると考えるとけっこう幅が広がります。
その三つとは、太陽、スカイライト、反射光。
太陽からの光は皆さん真っ先に思い浮かびますよね。次のスカイライトは空からの光です。
太陽の光が黄色だとしたらスカイライトは青です。風景画のカゲを塗るとき青を使いたがる方が多いです。スカイライトの仕業ですね。
屋外では反射光の影響は強い大きく、広範囲に影響するので光源の一つという認識にしています。

●カゲはひんやり冷たい色でしょ?
そんなことはありません。この固定観念がカゲ色を作るとき邪魔になるのでしょう。

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暖色のカゲ色もあります。
特に下を向いたカゲは地面や建物の反射光を拾うため暖色だったりします。太陽光が当たっている明部よりは基本的に色温度は下がりますが暖色の可能性が充分あり得ます。ラクダさんのおなかのシャドウは土の色を拾って暖色がかっています。


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反対に上を向いたカゲはスカイライトに照らされて青味がかります。
太陽光のカゲをスカイライトが照らしているという少しトリッキーなことが起きています。



●シャドウがそんなに暗くない!?
太陽光は曇りの日でも強いです。陽が出てないから油断してて日焼けしてしまった経験ありませんか。
見た目以上に太陽光は強いので反射光もしかりです。
反射光が何に当たってシャドウ内を照らしているかを観察すると意外な色が見つかるかもしれません。

●光で固有色が変わる!
風景にはたくさんのモチーフがありますが光の色によってモチーフの色を放棄しないといけない場合が多々あります。
きれいな夕陽の時間帯はビルも素敵な黄金色になります。
光の色をとらえようとした印象派の絵を見ると勉強になります。

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私が面白いなと思うことがあります。アスファルトは固有色だけを見るとやや冷たい感じがします。
しかし太陽光によって暖色がかります。皆さんは何色使いますか?笑



以上のように風景にはたくさんの色を持った光が行き交っています。
まるでビリヤードのブレイクショットのようですね。
なので「これがカゲ色です。」との決まったルールはないと考えた方が自由になれそうです。
しかしトーンはブレませんのでこれはしっかりいきましょう!
ある画家さんが言ってました。
「トーンが最優先だ。色は好きに塗ればいい。ただ色温度だけは気を付けろよ!」

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