反射光が絵の主役に!?

シャドウ内の反射光を強く入れすぎなケースが多いです。過去記事にも何度か書きましたが復習も兼ねて。
反射光をガツンと入れると当然コントラストができます。そこだけ見ると明るく見える心境はわかります。
しかし実際に観察しているモチーフ全体の印象からすると大概目立ちすぎてしまいます。
明部側に絵の見せ場となる強いコントラストがあるのにシャドウ内で使ってしまってはもったいないです。
手の石膏像をサンプルで描きました。

画像の説明

手首下側のシャドウに反射光が入っています。
全体の様子を見ながら控えめに練り消しでトーンを上げました。
「これで完了!」はダメですよー!


画像の説明

練り消しだけの調整では上手くいきません。
明るくなった部分を再度鉛筆で微調整することが大切です。
繊細なトーン変化なので丁寧にいきましょう!


●映り込みに心奪われる!?
映り込みはわかりやすい情報なのでついすぐに描きたくなってしまいますよね。
だがしかーし!その前に映り込みの下にあるトーンを構成するのが優先です。
簡単に言うとボリュームをしっかり表現してから映り込みを描く流れです。
立体感やボリュームありきの映り込みなのでこのアプローチの方が合理的だと思います。
いつものように2D(輪郭線)を3Dに変換してから映り込みです。
しっかりトーンができていれば映り込みを描いても違和感がないと思います。

画像の説明

映り込みの参考写真です。
青いボトルのシャドウ内に花瓶が映り込んでいます。
反射光と同じでギラッとトーンを上げすぎないように注意してください。明部のハイライトの方が明るくなっています。



●モノの柄はいつ描くの?
映り込みのお話次いでにモノの柄について。
無料体験でリンゴを描くと半分近くの方が真っ先にリンゴの模様を描こうとします。
ここでも同じで立体感を出すのが優先です。特に鉛筆は「止まる画材」なので先にボリューム表現をしておいてから模様を描いてもトーンが崩れません。
描いている状況によって油彩や水彩は固有色として柄を含める考え方もあります。
しかし基本はベタな固有色の上に柄を加筆する感覚がベースだと思います。

画像の説明

左のMadrazo(マドラーソ)の肖像画をご覧ください。
昔の西洋絵画独特の豪華な柄があります。
実物を見ると下の層(単色の固有色)が乾いてから柄だけを描いていました。
このパターンはかなり多く見ました。



なんとなくトーンを過度に上げたり下げたりしないと落ち着かないのはわかります。
ベタな感じだと描いてる感じがしないかもしれません。
しかし意外とトーンは均一、一様な場合が多いです。各ブロック(明暗や固有色の違い)のトーン差はありますが、そのブロック内は繊細なトーン変化を意識しましょう。
無駄のない大人の絵になります。

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