Wet in Dump (ウェットインダンプ)!

透明水彩ではウェットインウェットとウェットオンドライという言葉をよく使います。
この二択だけしか選択肢がないとモチーフの境界部分が「ゆるい」か「きつい」かになってしまいます。
そこで有効なのがウェットインダンプです。
ウェットインウェットは紙が濡れて光っている状態ですが、ウェットインダンプは紙が水を吸い込んで湿っている状態です。これにより「きつすぎず、ゆるすぎず」な境界ができます。
※境界線の処理はデッサンで学ぶ内容なのでいまいちピンとこない方はデッサンを見直すことで透明水彩のレベルも上がると思います。
画像の説明
透明水彩は紙の濡れ具合を意識するとグッと精度が上がります。
何をウェットインウェットで描くのか、これを描くには紙が乾いていた方がいいのかといったことを予測しながら描けば仕上がりまでの手数が減り無駄のないきれいな絵になります。

筆に含む絵具はたっぷりがいい!?


透明水彩では「余るぐらい多めに絵具を作りましょう」とよく言われているようです。
これはケースバイケースでしょう。そこを塗るのに必要以上の絵具を筆に含ませるのはよくありません。濃く塗りたかったのに予想より薄くなってしまったり、思ったより塗り広げてしまいます。
筆に絵具を含みすぎていると思ったらスポンジか何かで少し吸われてから塗りましょう!

紙の濡れ具合×筆に含まれる絵具の量


少し職人的要素もありますが透明水彩のカギはここにあると思っています。勘が頼りになる部分なのである程度枚数が必要になります。透明水彩の名手を見ると年配の方が多いのもうなずけます。とても楽しい画材なので長い目で続けてください。

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